小児性愛コンテンツに便乗? 物議の教材メーカーが謝罪「あってはならない」「極めて不適切」

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学校教材や教育玩具の製造販売を手がけるアーテック(大阪府八尾市)が2023年10月2日、不適切なSNS投稿を謝罪した。
小児性愛を題材にしたようなミュージックビデオ(MV)に自社製品を想起させる絵が登場した旨を投稿し、批判の声が寄せられていた。同社は投稿を削除のうえ、「著しく配慮と自覚を欠く極めて不適切な行為」「子どもと教育に関わる企業としてあってはならない内容であった」と詫びた。
公式サイトによると、アーテックは1960年に設立した。学校教材専門メーカーとしてはじまり、1万種類以上のオリジナル教材や知育商品を広く販売してきた。
発端は9月29日、アーテック公式X(ツイッター)が、登録者119万人のVTuber・しぐれういさんによるMV「粛聖!!ロリ神レクイエム☆/しぐれうい(9さい)」を引用リポストした。
1717万再生を超えるヒット曲で、TikTokでは「踊ってみた」動画の題材としても人気を博す。一方、MVは防犯ブザーを手にした少女のイラストが多用されているほか、歌詞に「触ったら逮捕!」「ロリコン」との表現があるなど小児性愛を題材にしたような内容になっている。
アーテックは投稿で、「あれ、、この黄色くて 水色のストラップの防犯ブザーは……!! #しぐれうい #粛清ロリ神レクイエム」と記しつつ、MVに登場する防犯ブザーとよく似た自社製品「防犯ブザーレモンII」の画像と通販ページへのURLを添付した。
投稿を受けてXでは、「児童への犯罪を軽視または助長するような内容」「あなた方はなんのために防犯ブザーを作り売ってるのか考え直してみてください」「日々子供の安全を祈る親からすると、凄く削られるものがあった」と批判があがる事態となった。
このような状況で10月2日、アーテックは公式サイトで謝罪文を公開。「このたび、2023年9月29日の弊社YoutubeアカウントおよびX(旧Twitter)アカウントに不適切な投稿がございました」とし、
と詫びた。続けて、
と述べる。再発防止に向けて、「(公式サイト・SNSなど)対外発信に関する運用体制の強化ならびに従業員への指導、教育の徹底を行い、今後は細心の注意を払ってアカウントの運営を行ってまいります」とも伝えた。

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