またか――。側溝に録画状態にしたスマートフォンを置いて女子高生のスカート内を盗撮したとして、性的姿態撮影処罰法違反(撮影)の疑いで無職の男(36)が16日までに兵庫県警に逮捕された。地元メディアが伝えた。この男は過去にも同様の犯行で逮捕されており、“側溝男”として知られていた。
男は8日午後に兵庫県神戸市東灘区の側溝内にスマホを設置し、女子高生のスカート内を撮影しようとした疑いがある。スマホは女子高生が気付き交番に届け出ていた。録画状態だったことから警察が警戒。14日になって現場近くの側溝にいた男を警察が発見した。男は容疑を認めているという。
男は2013年、15年にも側溝に隠れて下着をのぞこうとしたとして県迷惑防止条例違反(卑わいな言動)の疑いで逮捕されていた。当時、「生まれ変わったら道になりたい」と供述していたことが世の中に衝撃を与えていた。
事件現場の近くには女子大やその付属校がある。側溝に潜めば必ず女性が通るわけで、男からすればのぞき対象に困ることがなかったのだろう。また、「年間80回くらい入った」との供述を当時していたといい、筋金入りのマニアのようだ。
マニア事情に詳しい関係者は「靴やサドルなどモノにこだわるマニアは多い。過去に長靴のにおいが好きだということで、工場から長靴を盗んで逮捕された男は、自宅に200足以上の長靴があったといいます。この男も犯行を繰り返しており、やめるにやめられなかったのです。もっとも場所にこだわるというのはなかなか聞かない」と指摘した。
2度目に逮捕されたとき、犯罪心理学者の北芝健氏が「これは3回目もあるかもしれない」と予測していたが、男にとって側溝に入ることをやめるのは想像以上に難しいことのようだ。