土砂崩れで男性1人死亡 静岡・掛川市 「経験のない豪雨だった」

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記録的な大雨に見舞われた静岡県。
掛川市では24日未明、住宅1棟が土砂崩れに巻き込まれ、住民の山崎悟司さん(45)が死亡した。隣の母屋にいた山崎さんの両親は無事だった。
親戚の男性(64)は、「ここに60年ほど住んでいるが、これまでに経験のない豪雨だった。雷も絶え間なく鳴っていて眠れなかった」と驚いた様子だった。男性によると、山崎さんは2階で寝ていたが、山崩れの前兆のような小さな崩落があったため1階に降りたところ、土砂崩れが起き、押しつぶされたという。
男性は「一瞬のことだったと聞いた。(山崎さんは)逃げようとしたんだろうが、2階にとどまっていれば命を落とすことはなかったかもしれない」と声を詰まらせた。
近所に住む男性(65)によると、山崎さん宅の裏山では50年ほど前にも小規模な土砂崩れが起きたことがある。その後、両親が住む母屋にのみ防災工事を施し、離れはそのままだったといい、「この辺りの民家はどこも裏山を抱えていて、土砂崩れを警戒して頻繁に手を入れている。あの時にまとめて直していたらよかったのに」と肩を落としていた。

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