フリーキャスター・辛坊治郎氏が24日放送の読売テレビ「今田耕司のネタバレMTG」に出演。住民税非課税世帯に1世帯当たり5万円を給付する政府の物価高対策についてコメントした。
辛坊氏は住民税非課税世帯について「家族構成にもよるんですけど、年収ベースで150万前後」と解説。そのため、実際に生活に困っていても、働いて年収がそれ以上になっている世帯には給付金が出ないことが問題とした。
さらに「もっと大きな問題は、これをなんで政府がやったかというと、住民税非課税世帯の8割近くは年金生活の高齢者なんです。年金生活の高齢者の中には年金は住民税非課税レベルしか入ってないけども、実は家の資産はすごくありますというケースもある。そういうところは出るわけです」と指摘。「これは明らかに高齢者の内閣支持率アップ対策です」と断言した。 続けて「細かい話をすると今年、年金額が改定になってちょっと下がってるんですよ。そのちょっと下がってるのを補填するという意味も裏にある」と分析。
年金の実額が下がった高齢者には不満がたまっており「『なんなんだよこの政権』と思ってる。そういう人ってワイドショーの悪口言うわけじゃないけど、ずっとテレビ見てるわけですよ。するとだんだん(内閣に)腹が立ってくることいっぱいあるじゃないですか。そういう人たちが内閣支持率下げてるわけです。その人たちに一番効率的に(金が届く)。ピンポイントでそこ」と岸田首相の狙いを読み解いた。
その上で「だけど、『高齢者だけにあげます』っていうとバレバレなんで、『住民税非課税世帯を対象に』って言うと、所得が低い人がもらえるんだなと思う。実はほとんど年金生活者。高齢者はものすごい敏感に世論調査に出てくる」と説明した。