ススキノ頭部切断事件から1か月逮捕の一家見えてきた素顔 計画性の一方でずさんさも“謎の二面性”

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ススキノ頭部切断事件からきょうで1か月です。謎の多い猟奇的な事件。逮捕された家族3人の素顔が徐々に見えてきました。
札幌市ススキノのホテルで男性が殺害され、頭部が持ち去られた事件。きょうでちょうど1か月が経ちました。
記者「自宅からはブルーシートや規制線が無くなり、容疑者が住んでいた当時の様子が確認できます。自宅の玄関先には植物が生い茂っており、その奥にはダンボールやクーラーボックスも確認できます」
きょう、容疑者の自宅から被害男性の衣服など、複数の所持品が見つかっていたことがわかりました。発見された衣服は、男性が事件直前に参加していたディスコイベントで着ていたものとみられています。
逮捕された親子3人。事件から1か月が経ち、その素顔が見えてきました。
ススキノのホテルで男性の遺体の首を切断し、頭部を持ち去るなどの疑いで逮捕されたのは、田村瑠奈容疑者(29)と父親の修容疑者(59)、母親の浩子容疑者(60)の3人。いったいどんな家族だったのでしょうか。
イベントでギターの弾き語りを披露する修容疑者。札幌の病院で精神科医として働き、講演なども行っていました。
近所の人「『こんにちは』は言うけど、とってもいい感じ。そして、ちゃんとしている」
これは修容疑者が9年前に投稿したSNSのコメント。
修容疑者のSNSより「カミサンとアクセサリーショップへ。娘さんへのサプライズ誕生日プレゼントの打ち合わせ」
家族はハンドメイドのアクセサリーショップをたびたび訪れていました。
アクセサリー店の店長「お母さんは明るい感じ。(修容疑者は)そんなにおしゃべりはしないけれど、明るい方だった。表情とか、にこにこして」
事件当日、男性と一緒にホテルに入ったとみられる瑠奈容疑者。部屋からは指紋が検出されなかったということです。防犯カメラには黒っぽい手袋をした瑠奈容疑者とみられる人物が映っていて、痕跡を残さないようにしていたとみています。
父親である修容疑者は瑠奈容疑者をホテル近くまで送り、犯行後、迎えにいった可能性が…。
これは事件現場の近くで撮影された防犯カメラの映像。映っているのは修容疑者の車とみられます。時刻は先月2日午前2時15分。事件直後の瑠奈容疑者も乗っていたとみられています。
また2人は事件前、自宅近くの量販店で複数の刃物にスーツケース・金髪のウィッグなどを購入。入念な計画性がみられる一方、容疑者の自宅からは被害者の頭部や様々な持ち物など、証拠品が次々に…。
この2面性に元埼玉県警捜査一課の佐々木さんは。
元埼玉県警捜査一課 佐々木成三さん「証拠隠滅とかそういった意味ではなくて、何か怨恨だったりとかそういった歪んだ感情があって、頭部を持ち帰るということで、そのまま自宅に保管しているということだと思います」
警察は3人の動機の解明を進めています。

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