ビッグモーター創業者の長男、損保ジャパンの前身企業に在籍…両社の関係焦点に

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中古車販売大手ビッグモーターが自動車保険の保険金を不正請求していた問題で、創業者長男の前副社長が過去に、損害保険ジャパンの前身企業に在籍していたことがわかった。
損保ジャパンはビッグモーターに出向者を出しており、両社の関係が焦点となる。
兼重宏行前社長の長男、宏一前副社長は、2011年4月から12年6月まで、損保ジャパンの前身企業の一つ、日本興亜損害保険に在籍し、経理などを担当していた。宏一氏はその後、ビッグモーターに入社した。
特別調査委員会がまとめた報告書は20年頃から、宏一氏の判断で、板金や塗装を担当する工場長への降格処分が頻繁に行われ、いびつな企業風土の醸成につながったと指摘している。宏行、宏一両氏は7月26日付で辞任した。
損保ジャパンは11年から板金や営業、品質管理部門に計37人を出向させていた。出向者は、他の大手2社に比べて突出して多く、ビッグモーターの第2位株主だったこともある。25日には、外部の弁護士で作る調査委員会の設置を発表している。
各社は、保険金不正請求の疑いが浮上して昨年6月、契約者にビッグモーターを修理工場として紹介することを一時停止した。損保ジャパンはその後、いち早く紹介を再開していた。

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