那須雪崩民事裁判で判決 県などの賠償責任一部認めるも引率教員は請求棄却 宇都宮地裁

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2017年に栃木県那須町で登山部の高校生ら8人が訓練中に雪崩に巻き込まれて死亡し、遺族が県と引率の教員などに損害賠償を求めた裁判で、宇都宮地裁は県と高体連に対して賠償責任を一部認め、引率していた3人の教員については請求を棄却しました。
この事故は、2017年に那須町で県内の高校の山岳部が集まって登山の訓練をしていたところ、雪崩に巻き込まれて生徒7人と教員1人が死亡したものです。
死亡した生徒4人と教員1人の遺族は、「雪崩の発生を予見できたにもかかわらず、引率していた3人の教員が講習会を中止しなかった」などとして、県などに対し、およそ4億円の損害賠償を求めていました。
これまでの裁判で県側は、賠償の責任を認める一方、引率していた教員3人は個人での賠償の責任を認めず、「雪崩は予見できなかった」などと主張していました。
引率していた教員3人は去年2月、業務上過失致死傷罪で起訴され、現在も刑事裁判が続いています。

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