「母親に恨みがあった」“毒ミルク”を親戚の乳児に飲ませた三好貴子容疑者(37)の“素顔”「子供もいるしっかりとしたお母さんだったが…」

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「赤ちゃんの母親に恨みがあった…」
【画像】“毒ミルク事件”が起きた賃貸アパート「被害親子は頻繁に遊びに来ていた」 あろうことか、生後間もない女児の粉ミルクに劇物を混ぜて飲ませた女は警察の取り調べに、こう供述しているという。 香川県警は6月21日、坂出市の無職、三好貴子容疑者(37)を傷害容疑で逮捕した。三好容疑者は昨年夏、当時2~3カ月の女児の粉ミルクに劇物に指定されている酢酸鉛を混入した。女児の母親は“毒ミルク”だと知らずに女児に飲ませており、鉛中毒による貧血などの症状がでていたという。

被害に遭った親子はよく容疑者宅を訪れていた 社会部記者が解説する。「被害に遭った親子は頻繁に親族である三好容疑者宅を訪れていたということです。そのため、粉ミルクは三好容疑者宅に常備されていた。三好容疑者は酢酸鉛を自分で作ったといいます。インターネットで作り方を調べ、通販で酢酸と鉛をそれぞれ購入するなど計画的な犯行です。 女児が体調を崩し、粉ミルクの缶に白っぽい異物があることに気付いた母親が製造元のメーカーに現物を送りました。メーカーが調査した結果、酢酸鉛が検出されたため、母親は三好容疑者を問い詰めました。すると容疑者が混入を認めたことから、昨年10月に坂出署に被害届を提出しました」坂出警察署 文藝春秋 被害届の提出から約8カ月後の逮捕だ。警察は、薬物の特定など慎重に捜査を進めていたという。「三好容疑者は県警の調べに容疑を認め『母親に恨みがあった』と供述しています。その恨みが何の罪もない生後間もない女児に向けられた危険な事件です。幸い女児は命に別条はないということですが、現在も治療が続いているといい、何らかの障害が残ってしまう可能性だって否定できません」(同前)容疑者が子育てをしていた「2階建てアパート」 この事件の一報が報じられるとインターネット上では「子供ができない妬みか」などとの憶測が書き込まれたが、その実態はどのようなものなのか。記者が現地を訪れると、住宅が点在する地区で水田に囲まれたのどかな風景が広がっていた。容疑者宅は2階建てのアパートの1階の一室だ。 近隣住民の女性が話す。「このあたりは古くからの一軒家が多いのですが、事件があったのは賃貸のアパートです。ここに住む人は若い人が多く、人の入れ替わりも結構あって、あまり近隣との交流がない方が多いのではないでしょうか。事件の被害者かはわかりませんが、生まれたばかりの赤ちゃんを抱えたお母さんが、建物に入っていくのも見たことがあります。動機がなんであれ、近くでこのような事件が起きてしまったのはとても怖いです」三好容疑者は「とてもしっかりしていた」印象 アパートの別の部屋に住む20代女性は三好容疑者を知っているという。「三好容疑者のご家族は引っ越してきてから半年くらいしか経っていないはずです。お子さんもいて、子供服も洗濯物が干されていました。0歳の子のものというよりは、もう少し大きなお子さんのものでしたね。私の旦那は、三好容疑者を見たことがあるんですが、とてもしっかりされていそうな方で、事件を起こすような人には見えないと言っていたので驚いています」三好容疑者の親子関係「仲が良さそうで…」 近隣で農業を営む70代の男性は三好容疑者と直接やりとりをしたこともあり、何度も見かけたという。「引っ越してきたのは私の感覚だと数カ月前ですね。もう少し前かもしれませんが。私の作ったタマネギをあげたんですよ。喜んでくれて、それ以降、見かければ挨拶をしてくれるようになりました。 よくお子さんの送り迎えをしていてね。小学校に上がる前くらいかな。お子さんとはとても仲が良さそうで、普通の親子ですよ。逮捕される数日前にも、旦那さんと容疑者とお子さんの3人で買い物かどこかにでかけて帰ってきているところを見かけました。粉ミルクに毒を入れるような人にはとても見えないので、何かとんでもない理由があったんだろうとは思います。だって自分にもお子さんがいるわけですからね……」 逮捕前には、容疑者の夫も捜査が進んでいたことは知っていただろう。しかし、周囲には事件発覚の直前までごく普通の家族に見えていたようだ。 前出の記者によると、三好容疑者がなぜ親族である女児の母親を恨むようになったのかといった詳しい動機はまだ不明といい、県警による聴取が重ねられているようだ。◆◆◆「文春オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「文春くん公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス:[email protected] 文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
あろうことか、生後間もない女児の粉ミルクに劇物を混ぜて飲ませた女は警察の取り調べに、こう供述しているという。
香川県警は6月21日、坂出市の無職、三好貴子容疑者(37)を傷害容疑で逮捕した。三好容疑者は昨年夏、当時2~3カ月の女児の粉ミルクに劇物に指定されている酢酸鉛を混入した。女児の母親は“毒ミルク”だと知らずに女児に飲ませており、鉛中毒による貧血などの症状がでていたという。
社会部記者が解説する。
「被害に遭った親子は頻繁に親族である三好容疑者宅を訪れていたということです。そのため、粉ミルクは三好容疑者宅に常備されていた。三好容疑者は酢酸鉛を自分で作ったといいます。インターネットで作り方を調べ、通販で酢酸と鉛をそれぞれ購入するなど計画的な犯行です。
女児が体調を崩し、粉ミルクの缶に白っぽい異物があることに気付いた母親が製造元のメーカーに現物を送りました。メーカーが調査した結果、酢酸鉛が検出されたため、母親は三好容疑者を問い詰めました。すると容疑者が混入を認めたことから、昨年10月に坂出署に被害届を提出しました」
坂出警察署 文藝春秋
被害届の提出から約8カ月後の逮捕だ。警察は、薬物の特定など慎重に捜査を進めていたという。
「三好容疑者は県警の調べに容疑を認め『母親に恨みがあった』と供述しています。その恨みが何の罪もない生後間もない女児に向けられた危険な事件です。幸い女児は命に別条はないということですが、現在も治療が続いているといい、何らかの障害が残ってしまう可能性だって否定できません」(同前)
この事件の一報が報じられるとインターネット上では「子供ができない妬みか」などとの憶測が書き込まれたが、その実態はどのようなものなのか。記者が現地を訪れると、住宅が点在する地区で水田に囲まれたのどかな風景が広がっていた。容疑者宅は2階建てのアパートの1階の一室だ。
近隣住民の女性が話す。「このあたりは古くからの一軒家が多いのですが、事件があったのは賃貸のアパートです。ここに住む人は若い人が多く、人の入れ替わりも結構あって、あまり近隣との交流がない方が多いのではないでしょうか。事件の被害者かはわかりませんが、生まれたばかりの赤ちゃんを抱えたお母さんが、建物に入っていくのも見たことがあります。動機がなんであれ、近くでこのような事件が起きてしまったのはとても怖いです」三好容疑者は「とてもしっかりしていた」印象 アパートの別の部屋に住む20代女性は三好容疑者を知っているという。「三好容疑者のご家族は引っ越してきてから半年くらいしか経っていないはずです。お子さんもいて、子供服も洗濯物が干されていました。0歳の子のものというよりは、もう少し大きなお子さんのものでしたね。私の旦那は、三好容疑者を見たことがあるんですが、とてもしっかりされていそうな方で、事件を起こすような人には見えないと言っていたので驚いています」三好容疑者の親子関係「仲が良さそうで…」 近隣で農業を営む70代の男性は三好容疑者と直接やりとりをしたこともあり、何度も見かけたという。「引っ越してきたのは私の感覚だと数カ月前ですね。もう少し前かもしれませんが。私の作ったタマネギをあげたんですよ。喜んでくれて、それ以降、見かければ挨拶をしてくれるようになりました。 よくお子さんの送り迎えをしていてね。小学校に上がる前くらいかな。お子さんとはとても仲が良さそうで、普通の親子ですよ。逮捕される数日前にも、旦那さんと容疑者とお子さんの3人で買い物かどこかにでかけて帰ってきているところを見かけました。粉ミルクに毒を入れるような人にはとても見えないので、何かとんでもない理由があったんだろうとは思います。だって自分にもお子さんがいるわけですからね……」 逮捕前には、容疑者の夫も捜査が進んでいたことは知っていただろう。しかし、周囲には事件発覚の直前までごく普通の家族に見えていたようだ。 前出の記者によると、三好容疑者がなぜ親族である女児の母親を恨むようになったのかといった詳しい動機はまだ不明といい、県警による聴取が重ねられているようだ。◆◆◆「文春オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「文春くん公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス:[email protected] 文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
近隣住民の女性が話す。
「このあたりは古くからの一軒家が多いのですが、事件があったのは賃貸のアパートです。ここに住む人は若い人が多く、人の入れ替わりも結構あって、あまり近隣との交流がない方が多いのではないでしょうか。事件の被害者かはわかりませんが、生まれたばかりの赤ちゃんを抱えたお母さんが、建物に入っていくのも見たことがあります。動機がなんであれ、近くでこのような事件が起きてしまったのはとても怖いです」
アパートの別の部屋に住む20代女性は三好容疑者を知っているという。
「三好容疑者のご家族は引っ越してきてから半年くらいしか経っていないはずです。お子さんもいて、子供服も洗濯物が干されていました。0歳の子のものというよりは、もう少し大きなお子さんのものでしたね。私の旦那は、三好容疑者を見たことがあるんですが、とてもしっかりされていそうな方で、事件を起こすような人には見えないと言っていたので驚いています」
近隣で農業を営む70代の男性は三好容疑者と直接やりとりをしたこともあり、何度も見かけたという。
「引っ越してきたのは私の感覚だと数カ月前ですね。もう少し前かもしれませんが。私の作ったタマネギをあげたんですよ。喜んでくれて、それ以降、見かければ挨拶をしてくれるようになりました。
よくお子さんの送り迎えをしていてね。小学校に上がる前くらいかな。お子さんとはとても仲が良さそうで、普通の親子ですよ。逮捕される数日前にも、旦那さんと容疑者とお子さんの3人で買い物かどこかにでかけて帰ってきているところを見かけました。粉ミルクに毒を入れるような人にはとても見えないので、何かとんでもない理由があったんだろうとは思います。だって自分にもお子さんがいるわけですからね……」
逮捕前には、容疑者の夫も捜査が進んでいたことは知っていただろう。しかし、周囲には事件発覚の直前までごく普通の家族に見えていたようだ。 前出の記者によると、三好容疑者がなぜ親族である女児の母親を恨むようになったのかといった詳しい動機はまだ不明といい、県警による聴取が重ねられているようだ。◆◆◆「文春オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「文春くん公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス:[email protected] 文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
逮捕前には、容疑者の夫も捜査が進んでいたことは知っていただろう。しかし、周囲には事件発覚の直前までごく普通の家族に見えていたようだ。
前出の記者によると、三好容疑者がなぜ親族である女児の母親を恨むようになったのかといった詳しい動機はまだ不明といい、県警による聴取が重ねられているようだ。
◆◆◆
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