コンビニや学校で“麦”が人気 健康志向の高まり受け

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健康志向の高まりを受け、麦が注目されている。
コンビニでは、オリジナル商品を次々に販売。学校給食でも、麦を提供する動きが進んでいるという。
黄緑色のじゅうたんが広がる麦畑。この時期、収穫の最盛期を迎えている。
大手コンビニエンスストア「ローソン」では、健康志向の高まりを受け、麦を使った商品が人気。
大麦の一種で、モチモチした食感のもち麦を使ったコンビニオリジナルのおにぎり。弁当のご飯、パンの生地など、およそ15種類の商品で、もち麦が使われている。
株式会社「ローソン」広報部 マネジャー・塚田賢太郎さん「(人気は?)もちもちとした食感が、非常にお客さまの人気を集めており、もち麦を使った商品の売り上げも伸長している」
さらに、小学校の給食でも麦が使われている。
山梨・甲府市にある、山梨学院小学校の給食を作る調理室へ入ってみると…。
白米に混ぜているのは、胚芽押麦という麦の一種。
釜から出てきた、できたての麦ご飯。山梨学院小学校では、1年生から6年生まで週に3回、給食に麦ご飯を提供している。
山梨学院小学校 栄養教諭・村松茉耶さん「麦は、食物繊維やタンパク質が米に比べ多く含まれているため、たくさんの量を食べられない子や野菜が苦手な子でも、食物繊維をとりやすいところが良い点だと思います」
この日の献立は麦ご飯のほか、鶏のみそ焼きなど5品で、麦ご飯で使用する麦は国産。中には、お代わりをする児童も。
小学6年生の児童「普通のお米よりも弾力があって、かめばかむほど甘さが出て」、「いつも給食に出るんですけど、好きです」
山梨県では、多くの学校給食で麦ご飯を採用。
大手食品メーカーの研究によると、便秘気味の児童が麦ご飯を1日1食以上摂取したところ、便秘の改善効果が明らかになったという。
さらに、麦の加工技術も、大幅に進化。
麦の表面には黒い筋があり、敬遠する人もいるが、この工場では他社に先駆けて、もち麦に磨きをかけ、白米のような白い粒に加工することに成功。
炊飯器で炊いた麦100%のご飯を見ると、麦の黒い筋は、ほとんど目立たない。
株式会社「はくばく」代表取締役社長・長澤重俊さん「“戦時中の食事”ということでネガティブなイメージもあったが、若い人には全くイメージも悪くないので、コンビニエンスストアや外食で手軽に食べられるようになったことも、(麦)ブームの後押しになっている」
健康志向の高まりとともに、子どもから大人までいろんなシーンで麦を食べる機会が増えそう。

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