熊本29歳女性殺害 “謎”多く…600人捜査も難航 遺体の毛布ひもで縛る 7階へ誰が?

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熊本県の雑居ビルで女性の遺体が見つかってから、5日で1週間です。防犯カメラの多い市の中心部で起きた事件ですが、捜査は難航しています。
■600人捜査も難航…多くの謎
辰島さんを知る人:「悲しすぎてねえ…さみしい」
明るく活発で裏表がなかったという辰島ありささん(29)。先月29日、雑居ビルの7階で無残な姿で発見されました。
3日夜から4日未明にかけ、警察は事件が起きたとみられる時間帯、通行人およそ50人に聞き込みを行いました。
これまで延べ600人の捜査員を動員し、捜査を続けていますが、いまだ犯人は捕まらず、多くの謎が残されたままです。
辰島さんは長袖の服とスカートを着用し、全身を毛布で巻かれた状態で発見されました。
また新たに、その毛布の上からひものようなもので縛られていたことが明らかになりました。
元埼玉県警 捜査1課 佐々木成三さん:「毛布で覆うことに関しては、警察の認知を遅らせるという意図があったと思う。一時的な(遺体の)保管場所にしていたのではないかと思う」
スマートフォンなどの所持品は現場に残されていませんでしたが、靴を履いていなかったことも新たに判明しました。
佐々木さん:「靴に関していえば、あえて脱がして、遺体を覆うということは、一つの手作業が加えられてしまうので、何かしら靴が脱がされた状態で、殺害された可能性が高いのではないか」
■浮上する謎 どうやって7階へ?
このビルは8階建てで、遺体が見つかった7階と、その上の8階は使われていなかったといいます。
ここで浮上する謎は、7階への移動手段です。
ビルにはエレベーターが2基設置されていて、手前に見える1階から6階に停止する青色の「住人用」は使用されていますが、7階や8階への「直通」エレベーターは稼働していないといいます。
非常階段から7階に入ることもできますが、入り口の扉は施錠されていたといいます。
一体、どうやって7階に入ったのでしょうか。
エレベーターの修理業者:「ブレーカーをあげれば、電力が入って動くと思う。完全にブレーカーを切っているんだったら、エレベーター機械室まで行って、上げてという作業をしないと、エレベーターは動かないんで。その建物に詳しい人とかじゃないと無理そうですね」
一般的にブレーカーには鍵が掛かっていることが多く、関係者以外は分からない場合が多いといいます。
■現場周辺“防カメ”多数も…
作業着を着た、不審な男性が目撃されていました。
ビルに住む男性:「ズボンが黒で、上着がグレーみたいな感じ。30代ちょっとくらい」
その男性が目撃され、現場となったビルの周辺には…。
ビルの近隣に住む人:「(Q.近所に防犯カメラは?)防犯カメラは通りに何台もついている」
警察はそれら防犯カメラの映像をもとに、遺体を発見しました。そうした状況にもかかわらず、いまだ犯人は捕まっていません。
佐々木さん:「現場の内部にカメラがない状態という情報もあるので、時間をかけて捜査をしているということだと思う」

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