29歳女性の遺体に“多くの謎”…スマホやバッグ「見つからず」 なぜ全身に布?

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熊本市の繁華街のビルで女性の遺体が見つかった事件。知る人が口をそろえて「恨みを買うような人ではなかった」と話す派遣社員・辰島ありささん(29)は、アルバイトの帰宅途中、何者かに殺害されたとみられています。以前、辰島さんと一緒に働いていたという女性が1日、献花に訪れました。辰島さんの友人「同じところでアルバイトするようになって、私がやめるときに会いにわざわざきてくれたりとかする優しい人で。“会いたかったな”と思って。最近なかなか会えていなかったから」「本当にいまは会いたくて仕方がないです」

辰島さんと働いたことがある人「明るいというか、面倒見がいいというか」「みんなのまとめ役じゃないですけど、相談とかされるタイプだったんで。あの子は」■「殺害場所」と「発見場所」が違う可能性辰島さんは、自宅でも職場でもないビルで見つかりました。その状況には、多くの謎が残っています。発見時、遺体は全身を布で巻かれた状態で見つかりましたが、当時の服装は長袖にスカート姿だったことが新たにわかりました。まず、なぜ布で巻かれていたのか。元神奈川県警捜査一課長・鳴海達之氏「おそらく殺害したところで巻いて運んだんではないかと」「遺体を運ぶときに、“遺体とわからないようにする”カモフラージュも考えられるんじゃないか」“殺害場所”と“発見場所”は、別である可能性を指摘しました。また警察によると、スマートフォンやバッグなど辰島さんの所持品は、ビルのどこからも見つかっていないということです。鳴海氏は、このことについて、「<可能性1>身元の特定を遅らせる目的」と「<可能性2>スマホの中にある犯人につながる情報を隠す目的」の2つが考えられると分析しています。■エレベーター 遺棄現場に「行けず?」そしてなぜ、この場所で遺棄されたのかーーー。8階建てのビルの7~8階は空きテナントで、以前はカラオケ店だったといいます。ビルの住人は「警察から7階で遺体が見つかったと聞かされた」と話しています。住人がふだん使うエレベーターは6階までしか行かず、7階以上に行くには直通エレベーターがありますが、現在は使えない状態だったということです。この日、ビルの外階段には、6階か7階に通じるはしごで、指紋を採取するような鑑識の姿がありました。 現場ビルに住む人「非常階段も7階までは行けるんですけど、7階は建物内に入れない」ではどうやって遺棄現場とみられる7階まで行ったのか。元神奈川県警捜査一課長・鳴海達之氏「(被害者の)行動パターンを把握していると思う」「(遺棄現場に)どうやって持って行くか考えているので、ある程度、計画性はあると思う」■現場周辺…夜は人通り少なく1日夜、現場周辺を取材すると、人通りも少ない場所であることが分かりました。辰島さんがアルバイト先を出た午前1時ごろは、よりそれがさらに暗い状態だったと考えられます。■1人の夜道…注意点は「イヤホン」「スマホ」1人で夜道を歩く際、何に注意すればいいのでしょうか。総合危機管理アドバイザー おりえさん「まずイヤホンですね。音が遮断されて、自分の後ろからつけられても気づかない」「スマートフォンを見ていることで、注意が散漫になる。犯罪者は、注意散漫な人を狙うのでとても危険な状態だと思います」また、おりえさんは、人と歩くときの“距離”にも注意が必要だといいます。おりえさんによると「5mというのが、犯罪者が狙いをつけて飛びかかる距離だといわれています」といい、最低限この距離を維持すべきで、これよりも近づかれると非常に危険だといいます。総合危機管理アドバイザー おりえさん「犯罪者は、音と光と人の目を嫌います。暗くても近道であるとかそういった道は避けて、明るくてみんなに見えやすい場所を選んで帰るのが安全です」また、防犯ブザーは目立つ場所に取り付けることで犯罪を抑止する効果もあるといいます。警視庁の無料アプリをインストールするなど、防犯意識を高めることが一番の対策だといいます。これまで、辰島さんについてトラブルなどの情報は出てきていないといいます。警察は、広い範囲の防犯カメラの映像を調べるなどして捜査を進めています。(6月1日『news zero』より)
熊本市の繁華街のビルで女性の遺体が見つかった事件。知る人が口をそろえて「恨みを買うような人ではなかった」と話す派遣社員・辰島ありささん(29)は、アルバイトの帰宅途中、何者かに殺害されたとみられています。
以前、辰島さんと一緒に働いていたという女性が1日、献花に訪れました。
辰島さんの友人「同じところでアルバイトするようになって、私がやめるときに会いにわざわざきてくれたりとかする優しい人で。“会いたかったな”と思って。最近なかなか会えていなかったから」「本当にいまは会いたくて仕方がないです」
辰島さんと働いたことがある人「明るいというか、面倒見がいいというか」「みんなのまとめ役じゃないですけど、相談とかされるタイプだったんで。あの子は」
辰島さんは、自宅でも職場でもないビルで見つかりました。その状況には、多くの謎が残っています。発見時、遺体は全身を布で巻かれた状態で見つかりましたが、当時の服装は長袖にスカート姿だったことが新たにわかりました。
まず、なぜ布で巻かれていたのか。
元神奈川県警捜査一課長・鳴海達之氏「おそらく殺害したところで巻いて運んだんではないかと」「遺体を運ぶときに、“遺体とわからないようにする”カモフラージュも考えられるんじゃないか」
“殺害場所”と“発見場所”は、別である可能性を指摘しました。
また警察によると、スマートフォンやバッグなど辰島さんの所持品は、ビルのどこからも見つかっていないということです。鳴海氏は、このことについて、「<可能性1>身元の特定を遅らせる目的」と「<可能性2>スマホの中にある犯人につながる情報を隠す目的」の2つが考えられると分析しています。
そしてなぜ、この場所で遺棄されたのかーーー。8階建てのビルの7~8階は空きテナントで、以前はカラオケ店だったといいます。
ビルの住人は「警察から7階で遺体が見つかったと聞かされた」と話しています。住人がふだん使うエレベーターは6階までしか行かず、7階以上に行くには直通エレベーターがありますが、現在は使えない状態だったということです。
この日、ビルの外階段には、6階か7階に通じるはしごで、指紋を採取するような鑑識の姿がありました。 現場ビルに住む人「非常階段も7階までは行けるんですけど、7階は建物内に入れない」
ではどうやって遺棄現場とみられる7階まで行ったのか。
元神奈川県警捜査一課長・鳴海達之氏「(被害者の)行動パターンを把握していると思う」「(遺棄現場に)どうやって持って行くか考えているので、ある程度、計画性はあると思う」
1日夜、現場周辺を取材すると、人通りも少ない場所であることが分かりました。辰島さんがアルバイト先を出た午前1時ごろは、よりそれがさらに暗い状態だったと考えられます。
■1人の夜道…注意点は「イヤホン」「スマホ」1人で夜道を歩く際、何に注意すればいいのでしょうか。総合危機管理アドバイザー おりえさん「まずイヤホンですね。音が遮断されて、自分の後ろからつけられても気づかない」「スマートフォンを見ていることで、注意が散漫になる。犯罪者は、注意散漫な人を狙うのでとても危険な状態だと思います」また、おりえさんは、人と歩くときの“距離”にも注意が必要だといいます。おりえさんによると「5mというのが、犯罪者が狙いをつけて飛びかかる距離だといわれています」といい、最低限この距離を維持すべきで、これよりも近づかれると非常に危険だといいます。総合危機管理アドバイザー おりえさん「犯罪者は、音と光と人の目を嫌います。暗くても近道であるとかそういった道は避けて、明るくてみんなに見えやすい場所を選んで帰るのが安全です」また、防犯ブザーは目立つ場所に取り付けることで犯罪を抑止する効果もあるといいます。警視庁の無料アプリをインストールするなど、防犯意識を高めることが一番の対策だといいます。これまで、辰島さんについてトラブルなどの情報は出てきていないといいます。警察は、広い範囲の防犯カメラの映像を調べるなどして捜査を進めています。(6月1日『news zero』より)
1人で夜道を歩く際、何に注意すればいいのでしょうか。
総合危機管理アドバイザー おりえさん「まずイヤホンですね。音が遮断されて、自分の後ろからつけられても気づかない」「スマートフォンを見ていることで、注意が散漫になる。犯罪者は、注意散漫な人を狙うのでとても危険な状態だと思います」
また、おりえさんは、人と歩くときの“距離”にも注意が必要だといいます。おりえさんによると「5mというのが、犯罪者が狙いをつけて飛びかかる距離だといわれています」といい、最低限この距離を維持すべきで、これよりも近づかれると非常に危険だといいます。
総合危機管理アドバイザー おりえさん「犯罪者は、音と光と人の目を嫌います。暗くても近道であるとかそういった道は避けて、明るくてみんなに見えやすい場所を選んで帰るのが安全です」
また、防犯ブザーは目立つ場所に取り付けることで犯罪を抑止する効果もあるといいます。警視庁の無料アプリをインストールするなど、防犯意識を高めることが一番の対策だといいます。
これまで、辰島さんについてトラブルなどの情報は出てきていないといいます。警察は、広い範囲の防犯カメラの映像を調べるなどして捜査を進めています。

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