大型の台風2号が日本列島に接近し、暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で前線が活発となり、和歌山県内でも2日、大雨による浸水や河川の氾濫など広い範囲で被害が出た。県警によると、紀美野町と紀の川市で男女計2人が川に流されたとの情報があり、消防などと行方を探している。また、新宮市で1人が足に重傷を負った。
【図解でおさらい】避難はためらわずに 気象庁によると、1日の降り始めから2日午後4時までの降水量は那智勝浦町296ミリ▽田辺市龍神286ミリ▽湯浅町273ミリ――などで、12地点で200ミリを超えた。各地の川で氾濫危険水位を超え、海南市と紀美野町、九度山町、広川町には警戒レベルで最も深刻な緊急安全確保（レベル5）が出された。
県警などによると、紀美野町の真国川で「人が流された」と通報があった。成人女性とみられるという。午後1時20分ごろ、紀の川市中鞆渕の真国川で70代男性が流されたと119番があり、行方不明になっている。さらに午後4時ごろには同地区で「家が流されそうになっている」と通報があり、岩出署員らが男女2人を救出した。また、新宮市によると、自宅から避難所に向かっていた女性（85）が転倒し、足を骨折した疑いがある。 県によると、午後5時までに有田川町で住宅1棟が半壊した。由良町の住宅1棟が床上浸水し、紀美野町と高野町の計3棟で床下浸水した。また、橋本市で土砂崩れが発生し、民家2軒が孤立状態にあるという。 交通網も終日乱れ、道路の通行止めや列車の運行取りやめなどが相次いだ。JRは和歌山線の和歌山―五条、紀勢線の御坊―新宮、阪和線の和歌山―日根野の各区間で順次運転を取りやめた。3日も影響が出る見通し。南海電鉄は南海本線和歌山市―難波間で一時運転を見合わせるなどした。 紀勢自動車道は、2日午後6時10分から南紀田辺―南紀白浜間を通行止めにした。南海フェリーは計17便が欠航し、3日も計3便が欠航の見込み。南紀白浜空港は出発・到着便の計6便が欠航した。【まとめ・駒木智一】
気象庁によると、1日の降り始めから2日午後4時までの降水量は那智勝浦町296ミリ▽田辺市龍神286ミリ▽湯浅町273ミリ――などで、12地点で200ミリを超えた。各地の川で氾濫危険水位を超え、海南市と紀美野町、九度山町、広川町には警戒レベルで最も深刻な緊急安全確保（レベル5）が出された。
県警などによると、紀美野町の真国川で「人が流された」と通報があった。成人女性とみられるという。午後1時20分ごろ、紀の川市中鞆渕の真国川で70代男性が流されたと119番があり、行方不明になっている。さらに午後4時ごろには同地区で「家が流されそうになっている」と通報があり、岩出署員らが男女2人を救出した。また、新宮市によると、自宅から避難所に向かっていた女性（85）が転倒し、足を骨折した疑いがある。
県によると、午後5時までに有田川町で住宅1棟が半壊した。由良町の住宅1棟が床上浸水し、紀美野町と高野町の計3棟で床下浸水した。また、橋本市で土砂崩れが発生し、民家2軒が孤立状態にあるという。
交通網も終日乱れ、道路の通行止めや列車の運行取りやめなどが相次いだ。JRは和歌山線の和歌山―五条、紀勢線の御坊―新宮、阪和線の和歌山―日根野の各区間で順次運転を取りやめた。3日も影響が出る見通し。南海電鉄は南海本線和歌山市―難波間で一時運転を見合わせるなどした。
紀勢自動車道は、2日午後6時10分から南紀田辺―南紀白浜間を通行止めにした。南海フェリーは計17便が欠航し、3日も計3便が欠航の見込み。南紀白浜空港は出発・到着便の計6便が欠航した。【まとめ・駒木智一】