【小林快次】じつは「18種類」もいる「ティラノサウルス」…その「一軍」「二軍」「三軍」のメンバーを一挙紹介!

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ティラノサウルスは最も研究されている恐竜ではありますが、まだまだわからないことが多いのが実際のところです。たとえば「ティラノサウルスには羽毛は生えていたのか?」という一般的な問いにさえ、まだ確定した問いはないのです。
一方で、ティラノサウルスの仲間は、北極に近いアラスカや日本にも生息していたことが分かっています。新たな発見があるたびに新しいことがわかり、そしてまた新たな謎が出てくるのがティラノサウルス研究なのです。
そんなティラノサウルス研究の最新事情を、『ティラノサウルス解体新書』(講談社ブルーバックス)から抜粋・再編集してお届けします。
そんなわからないことだらけのティラノサウルスですが、研究は着々と進んでいます。そもそもティラノサウルスとひとくちにいっても、その種類は1種類ではありません。今日では、ティラノサウルスの仲間と目される種が、世界中に分布していたことがわかっています。
もちろん、恐竜の時代に戸籍は存在しませんから、どの種がティラノサウルスの仲間に属し、どれが属さないかという判断は非常に困難。そこで私たち恐竜学者は、ティラノサウルスに関する家系図を描き、「ここからここまでがティラノサウルス!」と勝手に決めています。
しかし、人間が黒髪なら必ず日本人であるとは限らないように、その定義は簡単ではありませんし、判断する人によってもティラノサウルスの仲間に入れるメンバーは変わります。そこで2010年、「ティラノサウルス類の古生物学」と題された、それまでのティラノサウルス類の研究をまとめた論文が発表されました。そこに登場するティラノサウルスの仲間は18種。ここでは仮に、それらを「ティラノ軍団」と呼びましょう。そしてこの軍団は、進化の程度によって、「一軍」「二軍」「三軍」に分けることができます。まず、最も進化しているティラノ軍団一軍メンバーは以下の通り。・ティラノサウルス(カナダ西部とアメリカ西部)・タルボサウルス(モンゴル南部)・ダスプレトサウルス(アメリカ西部とカナダ西部)・アリオラムス(モンゴル南部)・アルバートサウルス(カナダ西部)・ゴルゴサウルス(アメリカ西部とカナダ西部)この一軍メンバーは、「ティラノサウルス科」と呼ばれるものです。ティラノサウルスに進化していく恐竜たち次に、ティラノ軍団二軍メンバーを飛ばして、先に三軍メンバーを紹介します。・キレスクス(ロシア中部)・グアンロング(中国西部)・プロケラトサウルス(イギリス)・シノティラヌス(中国東北部・遼寧省)これらは一軍メンバーを目指して、この地球上に現れた恐竜たち。つまりティラノサウルスになりきる前の駆け出しであり、一軍メンバー入りするには足りないところがたくさんあります。この三軍選手群を「プロケラトサウルス科」と呼びます。 結局、その多くは一軍になれずに絶滅してしまうのですが、わずかに生き残ったメンバーが長い時間をかけて少しずつ一軍、つまりティラノサウルスへと進化していくのです。その過程で生まれたのが、以下の二軍メンバーです。・ディロング(中国東北部)・エオティラヌス(イギリス)・ストケソサウルス(アメリカ西部とイギリス)・シオンググアンロング(中国西部)・ドリプトサウルス(アメリカ東部)・ラプトレックス(中国北西部? モンゴル?)・アパラチオサウルス(アメリカ東部)・ビスタヒエベルソル(アメリカ西部)彼らは三軍という段階を脱し、少しずつではありますが、一軍への道を歩んでいきました。さて、この一軍から三軍まで18種のメンバーについて、皆さんはその名をどこまでご存知だったでしょう? これら一軍から三軍までを総称して、「ティラノサウルス上科」と呼びます。さらに連載記事<じつは「ティラノサウルス」が「異様に」多かった…! 地層を調べてわかった「恐竜大絶滅の少し前」の意外な様子>では、隕石衝突による大絶滅の少し前の様子を詳細に解説します。
しかし、人間が黒髪なら必ず日本人であるとは限らないように、その定義は簡単ではありませんし、判断する人によってもティラノサウルスの仲間に入れるメンバーは変わります。
そこで2010年、「ティラノサウルス類の古生物学」と題された、それまでのティラノサウルス類の研究をまとめた論文が発表されました。そこに登場するティラノサウルスの仲間は18種。ここでは仮に、それらを「ティラノ軍団」と呼びましょう。
そしてこの軍団は、進化の程度によって、「一軍」「二軍」「三軍」に分けることができます。
まず、最も進化しているティラノ軍団一軍メンバーは以下の通り。
・ティラノサウルス(カナダ西部とアメリカ西部)・タルボサウルス(モンゴル南部)・ダスプレトサウルス(アメリカ西部とカナダ西部)・アリオラムス(モンゴル南部)・アルバートサウルス(カナダ西部)・ゴルゴサウルス(アメリカ西部とカナダ西部)
この一軍メンバーは、「ティラノサウルス科」と呼ばれるものです。ティラノサウルスに進化していく恐竜たち次に、ティラノ軍団二軍メンバーを飛ばして、先に三軍メンバーを紹介します。・キレスクス(ロシア中部)・グアンロング(中国西部)・プロケラトサウルス(イギリス)・シノティラヌス(中国東北部・遼寧省)これらは一軍メンバーを目指して、この地球上に現れた恐竜たち。つまりティラノサウルスになりきる前の駆け出しであり、一軍メンバー入りするには足りないところがたくさんあります。この三軍選手群を「プロケラトサウルス科」と呼びます。 結局、その多くは一軍になれずに絶滅してしまうのですが、わずかに生き残ったメンバーが長い時間をかけて少しずつ一軍、つまりティラノサウルスへと進化していくのです。その過程で生まれたのが、以下の二軍メンバーです。・ディロング(中国東北部)・エオティラヌス(イギリス)・ストケソサウルス(アメリカ西部とイギリス)・シオンググアンロング(中国西部)・ドリプトサウルス(アメリカ東部)・ラプトレックス(中国北西部? モンゴル?)・アパラチオサウルス(アメリカ東部)・ビスタヒエベルソル(アメリカ西部)彼らは三軍という段階を脱し、少しずつではありますが、一軍への道を歩んでいきました。さて、この一軍から三軍まで18種のメンバーについて、皆さんはその名をどこまでご存知だったでしょう? これら一軍から三軍までを総称して、「ティラノサウルス上科」と呼びます。さらに連載記事<じつは「ティラノサウルス」が「異様に」多かった…! 地層を調べてわかった「恐竜大絶滅の少し前」の意外な様子>では、隕石衝突による大絶滅の少し前の様子を詳細に解説します。
この一軍メンバーは、「ティラノサウルス科」と呼ばれるものです。
次に、ティラノ軍団二軍メンバーを飛ばして、先に三軍メンバーを紹介します。
・キレスクス(ロシア中部)・グアンロング(中国西部)・プロケラトサウルス(イギリス)・シノティラヌス(中国東北部・遼寧省)
これらは一軍メンバーを目指して、この地球上に現れた恐竜たち。つまりティラノサウルスになりきる前の駆け出しであり、一軍メンバー入りするには足りないところがたくさんあります。この三軍選手群を「プロケラトサウルス科」と呼びます。 結局、その多くは一軍になれずに絶滅してしまうのですが、わずかに生き残ったメンバーが長い時間をかけて少しずつ一軍、つまりティラノサウルスへと進化していくのです。その過程で生まれたのが、以下の二軍メンバーです。・ディロング(中国東北部)・エオティラヌス(イギリス)・ストケソサウルス(アメリカ西部とイギリス)・シオンググアンロング(中国西部)・ドリプトサウルス(アメリカ東部)・ラプトレックス(中国北西部? モンゴル?)・アパラチオサウルス(アメリカ東部)・ビスタヒエベルソル(アメリカ西部)彼らは三軍という段階を脱し、少しずつではありますが、一軍への道を歩んでいきました。さて、この一軍から三軍まで18種のメンバーについて、皆さんはその名をどこまでご存知だったでしょう? これら一軍から三軍までを総称して、「ティラノサウルス上科」と呼びます。さらに連載記事<じつは「ティラノサウルス」が「異様に」多かった…! 地層を調べてわかった「恐竜大絶滅の少し前」の意外な様子>では、隕石衝突による大絶滅の少し前の様子を詳細に解説します。
これらは一軍メンバーを目指して、この地球上に現れた恐竜たち。つまりティラノサウルスになりきる前の駆け出しであり、一軍メンバー入りするには足りないところがたくさんあります。この三軍選手群を「プロケラトサウルス科」と呼びます。
結局、その多くは一軍になれずに絶滅してしまうのですが、わずかに生き残ったメンバーが長い時間をかけて少しずつ一軍、つまりティラノサウルスへと進化していくのです。その過程で生まれたのが、以下の二軍メンバーです。・ディロング(中国東北部)・エオティラヌス(イギリス)・ストケソサウルス(アメリカ西部とイギリス)・シオンググアンロング(中国西部)・ドリプトサウルス(アメリカ東部)・ラプトレックス(中国北西部? モンゴル?)・アパラチオサウルス(アメリカ東部)・ビスタヒエベルソル(アメリカ西部)彼らは三軍という段階を脱し、少しずつではありますが、一軍への道を歩んでいきました。さて、この一軍から三軍まで18種のメンバーについて、皆さんはその名をどこまでご存知だったでしょう? これら一軍から三軍までを総称して、「ティラノサウルス上科」と呼びます。さらに連載記事<じつは「ティラノサウルス」が「異様に」多かった…! 地層を調べてわかった「恐竜大絶滅の少し前」の意外な様子>では、隕石衝突による大絶滅の少し前の様子を詳細に解説します。
結局、その多くは一軍になれずに絶滅してしまうのですが、わずかに生き残ったメンバーが長い時間をかけて少しずつ一軍、つまりティラノサウルスへと進化していくのです。
その過程で生まれたのが、以下の二軍メンバーです。
・ディロング(中国東北部)・エオティラヌス(イギリス)・ストケソサウルス(アメリカ西部とイギリス)・シオンググアンロング(中国西部)・ドリプトサウルス(アメリカ東部)・ラプトレックス(中国北西部? モンゴル?)・アパラチオサウルス(アメリカ東部)・ビスタヒエベルソル(アメリカ西部)
彼らは三軍という段階を脱し、少しずつではありますが、一軍への道を歩んでいきました。さて、この一軍から三軍まで18種のメンバーについて、皆さんはその名をどこまでご存知だったでしょう? これら一軍から三軍までを総称して、「ティラノサウルス上科」と呼びます。さらに連載記事<じつは「ティラノサウルス」が「異様に」多かった…! 地層を調べてわかった「恐竜大絶滅の少し前」の意外な様子>では、隕石衝突による大絶滅の少し前の様子を詳細に解説します。
彼らは三軍という段階を脱し、少しずつではありますが、一軍への道を歩んでいきました。さて、この一軍から三軍まで18種のメンバーについて、皆さんはその名をどこまでご存知だったでしょう? これら一軍から三軍までを総称して、「ティラノサウルス上科」と呼びます。
さらに連載記事<じつは「ティラノサウルス」が「異様に」多かった…! 地層を調べてわかった「恐竜大絶滅の少し前」の意外な様子>では、隕石衝突による大絶滅の少し前の様子を詳細に解説します。

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