「猫パンチや猫キックでは倒せません」アニサキスの注意喚起をする猫に反響…厚労省に“起用”理由を聞いた

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厚生労働省がTwitterで「アニサキス」についての注意喚起をしたところ、内容よりも投稿された“猫の画像”に注目が集まり、話題となっている。アニサキスは寄生虫の一種で、寄生している生鮮魚介類を生で食べると、みぞおちの激しい痛み、悪心、嘔吐などの症状が出る食中毒になる場合がある。そんなアニサキスについて投稿したのは、厚生労働省の食品安全対策を中心に情報発信をしている公式Twitterアカウント「厚生労働省食品安全情報(@Shokuhin_ANZEN)」だ。

投稿では「酢や塩での調理でアニサキスは死滅しません!」と呼びかけ、さらには「食酢、塩漬け、醤油、わさびでは死滅しない」ことも紹介。予防方法として刺身やしめ鯖などの調理の際も目視確認が重要で、冷凍・加熱が有効と説明している。しかし、この内容よりも多くの人が気になったのは、一緒に投稿された画像だ。予防方法を説明したものなのだが、なんと写っているのは“猫”!「鮮度を徹底」では、1匹の猫がサンマのぬいぐるみを手で押さえている。カメラ目線で“新鮮さ”をアピールしているのだろうか。「目視で確認」では、鋭い目つきで目の前にあるサンマのぬいぐるみを見つめている。文字通り、目でしっかりと確認しているのだろう。最後の「冷凍/加熱が有効」では、猫がサンマのぬいぐるみを抱え、くわえている。注意書きには「猫パンチや猫キックではアニサキスは倒せません」とあり、ぬいぐるみにじゃれている様子のようだ。この遊び心ある注意喚起の投稿には「5回以上は見ちゃったよねw」「猫じゃなかったら見逃してたね」といった声が多く寄せられており、5万2000のいいねが付く話題となっている(3月20日時点)。多くの人に情報を伝えるために“猫”猫好きは思わず見てしまうユニークな投稿だが、なぜ“猫”を使った画像にしたのだろうか?また、この猫は厚生労働省とどんな関係にあるのだろうか?厚生労働省食品部門のリスクコミュニケーション担当者に話を聞いてみた。ーーなぜ“猫”画像を使っての注意喚起を投稿した?厚生労働省食品安全情報アカウントでは食品安全に特化した情報をツイートしており、日頃から食中毒等の注意喚起ツイートを行っています。食中毒は時に死亡事例が出ることもあるため、食品安全に係る情報を多くの皆様に伝えたいと考えていたものの、日頃のツイートのインプレッション数が少ないという現状がありました。一般の方の関心を引くようなツイート案を議論している中で、職員の飼い猫の画像を用いたツイートをするというアイデアが出て、今回投稿することとなりました。ーーアイデアはどのように出たの?Twitterを個人的に閲覧する中で、猫を含む動物の画像に好反応が付いていることを経験的に知っていたためです。ーー投稿画像の猫について教えて。担当者の飼い猫です。名前は「こと」。ノルウェージャン・フォレスト・キャットの女の子です。とても人なつっこく、飼い主に遊んでもらうのが好きです。画像は、投稿に使うことを目的に部屋の中を多少片付けて写真撮影しました。撮った後に写真の中で「目視で確認」などにはめるのにちょうど良い写真を選択しました。想定以上の反響に驚きーー投稿する前は、どのような反響を想定していた?多少インプレッション数は増えるかも知れないといった想定であったため、今回の反響に大変驚いています。ーー多くの反響となったが、どう感じている?大変嬉しく思っています。「アニサキスの対策について勉強になった」といった声もあり、周知がうまくいったのではないかと考えています。ーーこれからも“猫”を使った投稿はしていく予定?これからも投稿していきたいと考えています。第二弾はおそらく同じ猫になりますが、それ以降は未定です。他の職員で写真を提供してもらえる人がいないか探し中です。担当者によると、アニサキスは長さ2~3cm、幅0.5~1mmくらいの白色で少し太い糸のように見えたり、くるくると渦巻き状となっていることがあるという。「調理の際は速やかに内臓を取り除き、内臓周辺の身(筋肉)の表面、包丁を入れた断面をよく目視で確認して取り除いてほしい」とのことだ。また厚生労働省では、各種の食品安全対策について定期的にツイートしていて、今回の「アニサキス」の投稿もその1つだという。担当者は「ぜひTwitterフォローをしてほしい」とも話していて、今回、“猫”画像を使ったのは、より多くの人に周知させるためのアイデアだった。反響を見る限り、猫が大好きだという担当者のアイデアは成功しているようだ。今後も、食品の安全対策の周知のために、ことちゃんを含めた職員の飼い猫が活躍することになりそうだ。
厚生労働省がTwitterで「アニサキス」についての注意喚起をしたところ、内容よりも投稿された“猫の画像”に注目が集まり、話題となっている。
アニサキスは寄生虫の一種で、寄生している生鮮魚介類を生で食べると、みぞおちの激しい痛み、悪心、嘔吐などの症状が出る食中毒になる場合がある。
そんなアニサキスについて投稿したのは、厚生労働省の食品安全対策を中心に情報発信をしている公式Twitterアカウント「厚生労働省食品安全情報(@Shokuhin_ANZEN)」だ。
投稿では「酢や塩での調理でアニサキスは死滅しません!」と呼びかけ、さらには「食酢、塩漬け、醤油、わさびでは死滅しない」ことも紹介。予防方法として刺身やしめ鯖などの調理の際も目視確認が重要で、冷凍・加熱が有効と説明している。
しかし、この内容よりも多くの人が気になったのは、一緒に投稿された画像だ。予防方法を説明したものなのだが、なんと写っているのは“猫”!
「鮮度を徹底」では、1匹の猫がサンマのぬいぐるみを手で押さえている。カメラ目線で“新鮮さ”をアピールしているのだろうか。
「目視で確認」では、鋭い目つきで目の前にあるサンマのぬいぐるみを見つめている。文字通り、目でしっかりと確認しているのだろう。
最後の「冷凍/加熱が有効」では、猫がサンマのぬいぐるみを抱え、くわえている。注意書きには「猫パンチや猫キックではアニサキスは倒せません」とあり、ぬいぐるみにじゃれている様子のようだ。
この遊び心ある注意喚起の投稿には「5回以上は見ちゃったよねw」「猫じゃなかったら見逃してたね」といった声が多く寄せられており、5万2000のいいねが付く話題となっている(3月20日時点)。
猫好きは思わず見てしまうユニークな投稿だが、なぜ“猫”を使った画像にしたのだろうか?また、この猫は厚生労働省とどんな関係にあるのだろうか?
厚生労働省食品部門のリスクコミュニケーション担当者に話を聞いてみた。
ーーなぜ“猫”画像を使っての注意喚起を投稿した?
厚生労働省食品安全情報アカウントでは食品安全に特化した情報をツイートしており、日頃から食中毒等の注意喚起ツイートを行っています。食中毒は時に死亡事例が出ることもあるため、食品安全に係る情報を多くの皆様に伝えたいと考えていたものの、日頃のツイートのインプレッション数が少ないという現状がありました。
一般の方の関心を引くようなツイート案を議論している中で、職員の飼い猫の画像を用いたツイートをするというアイデアが出て、今回投稿することとなりました。
ーーアイデアはどのように出たの?
Twitterを個人的に閲覧する中で、猫を含む動物の画像に好反応が付いていることを経験的に知っていたためです。
ーー投稿画像の猫について教えて。
担当者の飼い猫です。名前は「こと」。ノルウェージャン・フォレスト・キャットの女の子です。とても人なつっこく、飼い主に遊んでもらうのが好きです。
画像は、投稿に使うことを目的に部屋の中を多少片付けて写真撮影しました。撮った後に写真の中で「目視で確認」などにはめるのにちょうど良い写真を選択しました。
ーー投稿する前は、どのような反響を想定していた?
多少インプレッション数は増えるかも知れないといった想定であったため、今回の反響に大変驚いています。
ーー多くの反響となったが、どう感じている?
大変嬉しく思っています。「アニサキスの対策について勉強になった」といった声もあり、周知がうまくいったのではないかと考えています。
ーーこれからも“猫”を使った投稿はしていく予定?
これからも投稿していきたいと考えています。第二弾はおそらく同じ猫になりますが、それ以降は未定です。他の職員で写真を提供してもらえる人がいないか探し中です。
担当者によると、アニサキスは長さ2~3cm、幅0.5~1mmくらいの白色で少し太い糸のように見えたり、くるくると渦巻き状となっていることがあるという。「調理の際は速やかに内臓を取り除き、内臓周辺の身(筋肉)の表面、包丁を入れた断面をよく目視で確認して取り除いてほしい」とのことだ。
また厚生労働省では、各種の食品安全対策について定期的にツイートしていて、今回の「アニサキス」の投稿もその1つだという。担当者は「ぜひTwitterフォローをしてほしい」とも話していて、今回、“猫”画像を使ったのは、より多くの人に周知させるためのアイデアだった。

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