岡山大学病院(岡山市北区)が、新型コロナウイルス患者向けの病床を確保した医療機関に交付される国の交付金「病床確保料」を過大に受給していた問題で、県は10日、同病院に立ち入り検査を行った。
関係者への取材でわかった。関連書類や、過大請求のあった病床の状況などを確認したとみられる。
同病院によると、2021年1月以降、少なくとも約19億円を過大に受給。担当者が基準を誤認し、日額約7万円とすべきところ、より高度な病床に適用される約21万円で請求していたという。同病院の自主点検によって判明した。
同病院は返還に向け過大受給額の精査を進めており、「額が確定した段階で新たにコメントをする」としている。