「闇バイト」で受け取り役募集 ギフトカード譲り受け 中国籍の会社役員を逮捕

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不正に入手した他人のクレジットカード情報を悪用して得たギフトカードを譲り受けたとして、兵庫県警などは10日、盗品等無償譲り受けと組織犯罪処罰法違反の容疑で、中国籍で東京都豊島区池袋の会社役員、張錦根容疑者(41)を逮捕、送検したと発表した。
「身に覚えがない」と容疑を否認している。「闇バイト」として、交流サイト(SNS)上で受け取り役を募集し会社にギフトカードを送らせていた。
逮捕、送検容疑は、昨年7月、何者かがクレジットカード会社の専用サイトで、不正に入手した他人名義のカード情報を入力してギフトカード30枚(計15万円相当)を購入。大学院生の中国籍の男(28)=窃盗罪などで起訴=を介し、さいたま市の張容疑者が経営する会社に送付させ、無償で譲り受けたとしている。
県警国際捜査課によると、昨年3月、中国の通信アプリ「微信(ウィーチャット)」で「仕事を手伝ってくれる人を募集」との投稿に大学院生が応募。大学院生は4月以降、居住する西宮市の学生寮で荷物を受け取って、指示役が指定した宛先に60回以上転送し、1件につき50元(約千円)の報酬を受け取っていた。
張容疑者は譲り受けたギフトカードを含む約70枚を使って埼玉県内の商業施設で化粧品「アイブローペンシル」2400本を購入。高値で売れる中国での転売目的とみられる。
昨年7月にクレジットカード会社から相談があり発覚。全国に複数の受け取り役がいるとみられ、ギフトカードのほか、携帯電話やゲーム機などを転売し、約3年間に数億円の収益を得ていたという。

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