手塚治虫の未発表作、復刻版「魔法屋敷」に収録…藤子不二雄(A)さんが保管

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漫画家・手塚治虫(1928~89年)が1950年前後に描いたとみられる未発表原稿40枚が、10日発売の復刻版「魔法屋敷」(立東舎)に収録される。
藤子不二雄(A)さん(昨年4月死去)が保管していた原稿の一部で、初めて書籍として刊行される。
未発表原稿は、手塚が48年に刊行した「魔法屋敷」(不二書房)のリメイク原稿とみられている。同書は職人が原稿をトレースした「描き版」のため、手塚は不満を持っていたという。元原稿は紛失しており、リメイク原稿は、若き日の手塚の生のペンの線が見られる点で貴重だ。
今回復刻される「魔法屋敷」の底本は、不二書房版でなく、52年刊の「三玉書房版」と呼ばれるもの。内容は同じ描き版だが、前後に手塚が追加したとみられる新規原稿がある。古書市場でも希少本で、この版が復刻されるのも初めてだ。
復刻版「魔法屋敷」は定価4950円。

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