雄いないトラフザメ、赤ちゃん誕生 単為生殖か 鹿児島の水族館

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鹿児島市のいおワールドかごしま水族館で、トラフザメが初めてふ化し、水槽で単独展示されている。つがいとなる雄は2年前に死んでいて、受精しないで子孫を残す「単為生殖」の可能性が高いという。
「謎の出産」シロテテナガザル、父親判明 トラフザメはテンジクザメ目のサメで、南日本の太平洋側やオーストラリアなどに分布する。雌の親は2016年、鹿児島県肝付町の定置網にかかり、水族館の「黒潮大水槽」で展示されている。 22年8月に17個を産卵し、うち1個が同12月14日にふ化した。成魚は薄黄色の体に黒い斑点があり、体長約3メートルになるが、幼魚は現在30センチ程度。しま模様で、体の半分ほどある長い尾びれが特徴だ。 交尾をしないサメの単為生殖は、国内の水族館で報告例があるが、同館では初めて。担当の山田守彦・魚類展示係主任は「熱帯・亜熱帯のサメで、温帯で捕獲されること自体珍しい。成魚になってから黒潮に乗って来たのだろう」と話している。【梅山崇】
トラフザメはテンジクザメ目のサメで、南日本の太平洋側やオーストラリアなどに分布する。雌の親は2016年、鹿児島県肝付町の定置網にかかり、水族館の「黒潮大水槽」で展示されている。
22年8月に17個を産卵し、うち1個が同12月14日にふ化した。成魚は薄黄色の体に黒い斑点があり、体長約3メートルになるが、幼魚は現在30センチ程度。しま模様で、体の半分ほどある長い尾びれが特徴だ。
交尾をしないサメの単為生殖は、国内の水族館で報告例があるが、同館では初めて。担当の山田守彦・魚類展示係主任は「熱帯・亜熱帯のサメで、温帯で捕獲されること自体珍しい。成魚になってから黒潮に乗って来たのだろう」と話している。【梅山崇】

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