「死の宣告が来た」ゲームセンター悲鳴 “電気代50万円”に…“苦渋の決断”する店も

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光熱費の高騰により、寒い時でも暖房などの使用を我慢する家庭が増えているのではないでしょうか。こうしたなか、埼玉県のある商業施設では、苦渋の決断をした店があり、影響は広がりを見せています。
■マイナス8℃の北海道 電気代10万円「来月も不安」
1日とは打って変わって気温がぐっと下がりました。そうなると気になるのが、電気代です。
40代:「2万円ぐらいですかね。在宅(ワーク)もやっているので、その分も増えているかな。なるべく、昼間はエアコンを使わないようにしている」
2日、マイナス8℃となった北海道石狩市で、4人暮らしの家族に、先月の電気代を聞いてみました。
雪豹の人さん:「暖房費と普通の電気代を合わせて10万9001円です。1月請求分がマックスじゃないと思う。(来月はさらに)多く来ると思うので、それが不安でしょうがない」
ペットのいる部屋は、室温を24℃に保つ必要があるため、24時間エアコンを切ることができないといいます。
雪豹の人さん:「(リビングの)今の室温は18.2℃です。暖房は22℃に設定しています」
子ども:「(Q.お部屋、寒いかい?)ちょっと寒い」「ちょっと寒い」
■ゲーセン“苦渋の決断”…プレー代↑&電気落とす
電気代の高騰に頭を悩ませているのは、家庭だけではありません。
ファンタジスタのツイッターから:「ついに死の宣告が来ました。4月から電気代が5割以上値上がりです。目の前が真っ暗に…」
SNSに悲痛な思いを投稿したのは、岡山県にあるゲームセンターです。
ゲームセンター「ファンタジスタ」・大島幸次郎店長:「現状は月々30万円ほどで抑えられているが、4月以降は月々45万円。エアコンを動かせば、月々50万円を大幅に上回ってくる見通し。(客に)負担をお願いするのも申し訳ないので。お互い今、我慢して乗り切るしかない」
一方、埼玉県深谷市でレトロゲームなど、およそ200台をそろえるゲームセンターは苦渋の決断をしました。
株式会社ロボット 深谷店・篠崎治主任:「(今月から)1プレー100円のゲームが、1プレー200円。入り口のゲームが1回50円だったのが100円になる。だから、倍です」
さらに、節電のために、待機中のゲーム機の電源を落としておき、利用客自身に電源を入れてもらうことにしました。
利用客(40代):「ゲームセンターの筐体(きょうたい)(ゲーム機)が真っ黒というのは寂しい気がするが。でも、いいんじゃないかな」
派手なデモ画面で、客に興味を持ってもらう狙いがありますが、電源を落としておくと、面白さに気付いてもらえない可能性もあります。
篠崎主任:「先が見えないですね。仮に電気代が前と同じ水準になったとしても、その時、社内で検討する形になると思う。個人的には、また前の状態にしてほしい」

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