無許可でヘリ有料送迎か 航空法違反疑いで社長 中村和真容疑者(33)佐藤秀臣容疑者(48)ら2人逮捕

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国の許可を得ずにヘリコプターで客を有料で送迎したとして、警視庁保安課は9日、航空法違反の疑いで、航空関連会社「クリアネット」(東京都港区)の社長、佐藤秀臣容疑者(48)=同区=と、航空運送代理店社長、中村和真容疑者(33)=中央区=を逮捕したと発表した。
同課によると、2人は平成29年8月~令和2年3月、約500フライトで売り上げ計約7960万円を得たとみられる。佐藤容疑者は容疑を認め、「航空運送事業の許可を受けるには敷居が高い」と供述。中村容疑者は「違法とは思っていない」と容疑を否認している。
佐藤容疑者の逮捕容疑は元年10月~2年1月、国の許可を得ず、ヘリに客計8人を乗せて運賃約20万3千円を受け取り、4回にわたり東京都内と静岡県内のゴルフ場間を送迎したとしている。また、2年3~10月には中村容疑者と共謀し、客計8人を同県のゴルフ場などに4回送迎し、運賃約13万6千円を受け取ったとしている。
昨年、国土交通省東京航空局から無許可事業の疑いがあると警視庁に情報提供があった。
クリアネットの管理するヘリをめぐっては昨年12月、静岡県島田市の山林に墜落し、操縦していた男性が死亡。今年3月には長野県青木村の道路に不時着し、乗っていた6人が重軽傷を負った。

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