家賃4万円を5年滞納で立ち退き命令に逆恨み…茅ケ崎の資産家メッタ刺し男「ゴミ出しに激怒」戦慄素顔

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「茅ケ崎の事件を知っていますか。私がやりました」
12月22日の夕刻、一人の男が千葉県茂原署に出頭した。「茅ケ崎の事件」とは、神奈川県茅ケ崎市の海岸近くに住む会社員・四方洋行(しかた・ひろゆき)さん(55)が刺殺されたトラブル。男は茂原署の署員に対し、茅ケ崎から来た理由を「(千葉の)海が見たかったから」と話したという。
同日夜、神奈川県警捜査1課に殺人の疑いで逮捕されたのは、住所不定、職業不詳の高井靖弘容疑者(50)だ。警察に対して犯行を認めたものの、凶器となった刃物は「海に捨てた」と供述している。
「事件が起きたのは12月20日の午後1時過ぎです。高井容疑者は四方さんの自宅インターフォンを押します。四方さんが玄関ドアを開けると、高井容疑者は持っていた包丁のような刃物で胸部を中心に数ヵ所をメッタ刺し。現場から走って逃走しました。
すぐに四方さんの妻が『夫が包丁で刺された。相手は誰かわからない』と110番通報。四方さんは病院に搬送されましたが、約3時間後に死亡が確認されます。死因は失血死です。インターフォンのモニターには、ベージュ色の作業着にマスクと白いタオルで顔を隠した男の姿が映っていました」(全国紙社会部記者)
京都府綾部市出身の四方さんは、外資系IT企業で「セールスディレクター」として働いていた。趣味のサーフィンがこうじて、04年に茅ケ崎へ引っ越し。副業として15年ごろから不動産業にも携わり、多額の資産を保有していたという。四方さんの会社登記によると、北海道札幌市や東京都品川区などにマンションや部屋を持ち投資や賃貸に活用していたようだ。
「高井容疑者は、16年ごろに四方さんが大阪市城東区で購入したマンションに住んでいました。しかし17年以降、5年間も月4万円ほどの家賃を滞納。四方さんは、今年1月にカネを払うよう大阪で民事裁判を起こします。高井容疑者は『不法占拠ではない』『訴状自体がウソ』と反論しましたが退けられ、10月に大阪簡裁が退去を命じる判決を下しました」(同前)
高井容疑者がマンションを引き払ったのは12月中旬だ。おそらく四方さんに強い恨みを抱いていたのだろう。防犯カメラの映像から、大阪ナンバーのレンタカーで四方さんの自宅に乗りつけ犯行に及んだことが判明。四方さんの頭や胸を何度も刺すなど、強い殺意が感じられる。高井容疑者は、普段から問題行動の多い人物だったようだ。
「近隣住民の話では、白髪で日焼けしイカつい印象があったそうです。住民とトラブルになることも、たびたびあったとか。ゴミの出し方などが気に食わないと『汚いやろ、ボケッ!』と怒鳴っていたそうです。周辺から浮いた存在だったと聞いています」(同前)
容疑者の逆恨みによって、凄惨な事件が起きてしまったのだろうか。警察は犯行の詳しい動機について、捜査を進めている。

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