FNNは病院で看護師が患者に暴行を加える映像を独自に入手。
この看護師本人や病院の関係者を直撃すると、驚きの証言が飛び出した。
「ふれあい沼津ホスピタル」内で9月15日に捉えられた映像では…
画面下から入ってきたのは、看護師と患者の二人。
すると突然…看護師が患者の顔を殴りつけた。
さらに患者を部屋の端へと追い込み、再び手をあげる様子も写っている。
この2週間後の28日、カメラは同じ患者に対するさらなる暴行の瞬間をとらえていた。
看護師が腹に蹴りを入れ、患者が後ろに倒れる。
そして患者が起き上がると今度は頭に蹴りをいれる。
怯えるような素振りを見せる患者に対して、看護師は暴行をエスカレートさせる。
患者の足に体重をかけながら踏みつけている。
そして看護師は去っていった。
この病院で、いったい何が起きていたのか?
取材班は沼津市へと向かった。
精神科専門の病院「ふれあい沼津ホスピタル」。
約300の病床を持つ中規模の病院だ。
外部の目が届きにくい環境で行われていた患者への虐待行為。
その実態について、病院の関係者が証言した。
病院関係者:これは部屋で患者が食事の後に職員から暴行を受けている動画です。この方は知的障害があり、自分のことを自分で訴えることができない。
なぜ暴行を働いたのか?
FNNは現在退職している看護師本人を直撃した。
――見てもらいたい動画があるんですが…
暴行を行った看護師:あまり見たくないですけど。
――動画に映っているのはご本人ですか?
暴行を行った看護師:はい。指導が行き過ぎたかなって感じはありました。
――何回ぐらい暴力行為を働いた?
暴行を行った看護師:10回ぐらいかなという感覚がある。
――なぜ暴行したのか?
暴行を行った看護師:患者が床に食べ物を置いてしまう。その不潔行為を防ぐためにやってしまった。
――不潔行為だとしても、やり方はあると思うが?
暴行を行った看護師:申し訳ないと…。今までしていたことに関しては許していただきたい。
一方、複数の関係者によると、この病院では別の看護師も同じく9月に患者に暴行を加えた疑いが浮上し、退職している。
病院の関係者:倒れた車椅子から患者を引っ張って、背中を蹴ったというふうに聞いております。
そして病院側は当初、こうした暴行について警察や自治体に報告をしていなかった。
今回の暴行についての認識を病院長に聞いた。
――暴行を行ってる情報があるが、ご存じでしょうか?
ふれあい沼津ホスピタル病院長:はい、ええ、はい、はい…。患者さんになんか暴行を加えたっていうのは聞いています。
病院長は看護師による暴行を認めたのものの、警察や自治体に報告したのかを確認すると…
ふれあい沼津ホスピタル病院長:報告は…してないです。うちの病院は院長が全責任者っていうわけではないんです。全部指示はグループの理事長に仰がなければいけないんです。
そこで取材班は、法人の理事長を直撃した。
――理事長としてコメントはないでしょうか?
病院を運営する法人の理事長:・・・・・
しかし、この場で答えはなかった。
そして19日、この法人からのコメントがFNNに届いた。
病院を運営する法人のコメント:虐待があった場合には、関係各所への報告を踏まえ、適切に対処するよう指導しておりますが、今回、対応として不十分な点があったことにつきましては真摯に反省し、法人全体に対する再教育を徹底して参ります。
その上で、FNNの取材を受けて19日に自治体に報告する一方、患者の家族から刑事事件にするように依頼がなかったこともあり、警察には通報していないと釈明した。
関係者によると、この病院では退職した二人の看護師以外が患者に罵声を浴びせている姿を見たという。
また、長期に渡って暴行が行われていたことも聞いたと話している。
関係者は今回の暴行を県や警察に通報していて、県は今後調査を進め、対応を検討するという。
(「イット!」 12月20日放送より)