国内最大の「女子刑務所」、2028年春に閉鎖へ…明治初期の「囚獄」ルーツ

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法務省が国内最大の女子受刑者収容施設・栃木刑務所(栃木県栃木市惣社町)を2028年春に廃止する方針を固めたことが10日、分かった。
建物の老朽化や全国的な受刑者数の減少などが理由とみられる。県内の受刑者収容施設を巡っては、22年に黒羽刑務所(大田原市寒井)が廃止されている。栃木刑務所が廃止されれば喜連川社会復帰促進センター(さくら市喜連川)のみとなる。
法務省などによると、栃木刑務所は28年3月末で業務を終え、4月1日付で廃止される。現在の受刑者を別の刑務所に移送し、27年度中に収容数をゼロとする予定だ。
同刑務所は明治時代初期に「栃木囚獄」として栃木町(現・栃木市)に設立された。その後、「栃木監獄署」に名称を変更し、1948年に現在の「栃木刑務所」となった。79年に現在の庁舎に移転している。
総敷地面積は6万4190平方メートルで、東京ドームの約1・4倍。跡地の活用については未定だという。
収容定員655人に対し、昨年12月時点での収容者数は466人で、収容率は71%。2004~05年頃のピーク時は収容率128%を記録したが、近年は減少傾向が続いており、17年以降は定員を下回っている。
同刑務所の担当者は「伝統と歴史のある施設の廃止は残念。廃止までに収容技法を継承したい」と話した。

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