自宅から大量の薬物押収でも“完黙”続ける大学生密売人の強靱メンタル…絵文字使い「X」で客募る

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大学生の密売人はSNSで「隠語」を使い、大量の薬物を密売していた。
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シャブやコカイン、LSDなどを販売目的で所持したとして、大阪市生野区の追手門学院大4年生、井上登剛容疑者(22)が28日、麻薬取締法違反(営利目的所持)の疑いで警視庁原宿署に逮捕された。
井上容疑者は今年4月に同容疑で逮捕された大学の同級生の男と、関西方面を中心に密売を繰り返していた。
「例えば覚醒剤は氷やアイス、大麻はブロッコリー、コカインは自転車乗り、LSDは虹、×印はMDMAといった絵文字を使って取引されるケースが多い。井上らも絵文字を使い、X(旧ツイッター)で客に薬物情報を提示していた。同級生の男が4月、密売のために上京し、レンタカーを渋谷区神宮前のコインパーキングに止めた。不審に思った警察官が職務質問を行い、車内からシャブやコカインなど大量の薬物を発見。男を現行犯逮捕した」(捜査事情通)
その後の取り調べで、男が「井上から『稼げるから』と売人を勧められた。クスリを仕入れていたのは井上だった」とゲロったことから、井上容疑者の関与が浮上した。
8月、1人暮らしをしていた井上容疑者の自宅を家宅捜索。スーツケースの中からコカインやシャブなど大量の薬物のほか、注射器、計量器、小分け用の道具が見つかった。薬物は細工された水筒の底やお菓子の箱の中に隠されていた。井上容疑者は東京・板橋区のコインロッカーにも大麻などを保管。8台のスマホを使って客とやりとりしていた。
「同級生がパクられた後も、大量の薬物を他の場所に移さず、自宅に置いたままだった。薬物検査の結果、井上自身もコカインを使用していたことが判明。押収された大麻だけで約3キロに上ることから、これだけ大量の薬物を大学生2人でさばけるはずがない。背後に密売組織があるとみて突き上げ捜査を行っているが、井上は同級生の男と違って、なかなか口を割りそうにない」(前出の捜査事情通)
井上容疑者の逮捕は8月以降、今回で4回目だが、これまで「完黙」を貫いているという。密売組織にしてみれば、学生にしておくのがもったいないくらい、肝の据わった密売人だろう。

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