《さくら保育園虐待》逮捕された虐待保育士が家庭で見せた“意外過ぎる素顔”「自分の子はよく教育。立派なお母さんだなと」「ママ友と一緒に子供を微笑ましそうに…」

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富士山の麓にあり、緑豊かな田園に囲まれた静岡県裾野市の「さくら保育園」。園のホームページには、園児たちが田んぼの中で泥だらけになったり、お面を被って遊んだりと、健やかな生活を送る写真が添えられ、「『日光』を浴び、汚れなき『空気』を吸い、『土と水』・『山と川』・『鎮守の森』一杯の大自然を有効に活用した保育に取り組んでいます」と、羨ましくなるような園の魅力が語られている。
【画像】虐待保育士の自宅写真 近隣住民は「円満な家庭」「仲良し新婚夫婦」「いいお母さん」と… そんなさくら保育園で、信じられないような悲惨な虐待があったと市が発表したのは、11月30日のことだった。さくら保育園 文藝春秋 撮影/上田康太郎暴行容疑で逮捕された女性保育士3人 静岡県警は4日、同保育園の元保育士、三浦沙知容疑者(30)、小松香織容疑者(38)、服部理江容疑者(39)の3人を暴行容疑で逮捕した。3人はいずれも、1歳児の園児に対し暴行を加えた疑いがもたれている。事件は同僚の保育士の内部告発がきっかけで明らかになり、問題発覚後には3人が9~11月に責任を取る形で同園を退職していた。 もともと園の評判は地元では悪くなかったようだ。園の近隣住民の60代女性が話す。「いつも保育士さんが園児を大勢連れて、近所の神社にいったり、田んぼで遊ばせたりする光景を見て、微笑ましく思っていましたよ。『さくら保育園』という名前の通り、昔は園にたくさんの桜が植えられ、満開になると綺麗でねえ。 保育園の園長先生も地元の名士の家系で穏やかな性格の人でしたし、自分の娘も孫も本当にお世話になりました。ただ、最近は経営拡大に走り、人手が足りていないという噂は聞いていましたが……」 全国紙社会部記者によると、逮捕された3人のうち、服部容疑者は「ストレスを感じていた」と虐待の理由を話しているという。一方、ストレスの一言では済まされない、目を覆いたくなるような以下の事実が、これまでに市の調査で明らかになっている。目を覆いたくなる虐待「園児を真っ暗な排泄室に…」〈 ・ロッカーに入って泣いている園児の姿を携帯電話(個人所有)で撮影 ・昼寝時、寝かせつけた園児に対し、「ご臨終です」と何度も発言 ・園児を宙づりにした後、真っ暗な排泄室に放置 ・園児の容姿を馬鹿にした呼びかけ(ブス、デブ等)、暴言を浴びせる ・手足口病の症状のある園児のお尻を、無理やり他の園児に触らせる ・園児に対し、カッターナイフをみせ脅す〉 こうした虐待の兆候を感じていたというのは30代の近隣住民の女性だ。「3年前に子供を園に預けていました。若い保育士さんばかりでしたが、いつも疲れがたまっている様子で、不安を覚えた記憶があります。モノを見るように子供を見るというか、事務的に『預かります』と言われていたのを覚えています。今回はたまたま発覚しましたが、もしかしたら自分の子も同じように殴られていたんじゃないかと思うと、悲しいですね」保護者の怒りを燃え上がらせる園長の“隠蔽疑惑” 園側は内部告発を受けて、こうした3人の虐待の事実を把握していた。しかし櫻井利彦園長(53)は職員に土下座をして公表を免れようとしたばかりか、保育士全員に「業務中に知り得た情報や機密事項を漏えいしない」という誓約書に署名させた。「隠蔽しようとしているのではないか」と、保護者の怒りが燃え上がる結果を招いている。 裾野市の村田悠市長も5日、園長を犯人隠避容疑で刑事告発するなど、騒動が終息に向かう兆しは一向にみえない。 TwitterなどSNS上では3人を「鬼」と呼ぶ声もあるが、周囲から聞こえてくる3人の日常は「鬼」とはかけ離れた姿だ。服部容疑者の近所に住む男性は戸惑いを隠せない。「お子さんはいい子。円満な家庭だなと思っていた」「お父さん(服部容疑者の夫)が週末にDIYに汗を流す姿を、家族が嬉しそうに眺めていて円満な家庭だなと思っていました。お子さんも良い子でしたよ。登校中に元気に挨拶して、近所の家に植えてある木の実を指さして、『これはレモンですか?』と可愛らしい声で聞いていたのを覚えています。 服部容疑者も、ママ友を家に呼び、小学生ぐらいの子供3人が家の前で一緒に追いかけっこをして遊ぶのを、微笑ましく見守っていました。たまに『早く車に乗って!』と子供を怒鳴る姿を見ましたが、それも躾の範疇だと思っていましたし……」 逮捕された3人のうち、最も若い三浦容疑者も周囲には夫婦仲の良い新婚カップルと映っていたようだ。「三浦容疑者は夫と2人暮らしで、数年前に新築の家を買い、引っ越してきました。お子さんはいませんでしたが、2~3カ月に1度は三浦容疑者と同年代の若者家族を集め、広い家の駐車場で酒を飲んでバーベキューをするなど、賑やかな印象でしたね。今どきの若者ライフを楽しんでいるといった様子で、隠れて虐待をするような“陰湿”な感じは全くありませんでした」園児をナイフで脅した容疑者「家では立派なお母さんに見えた」 泣く園児を携帯で撮影したり、「ブス」「デブ」などと園児を罵倒したあげく、カッターナイフで脅すといった疑いがかけられている小松容疑者もまた、近所では「立派なお母さん」に見えていたようだ。「いつも仕事着のエプロンをしたまま、出かける姿を見て保育士をしていることは知っていました。息子さんたちが、近所のスーパーでも騒いだりすることなく、お母さんにしっかりとくっついて歩いていた姿を覚えています。よく教育されたお子さんで、『さすが保育士さん、子育てが上手!』と、同世代として羨望の目で見ていました。 今思えば、自分の子供が優秀であるぶん、手のつけられない1歳児相手に思い通りにならないことが多くて、ストレスを抱えていたのかもしれませんね……」 もの言えぬ1歳児に暴行を加える際、3人の胸中には何がよぎったのか。県警は3人の認否を明らかにしていない。◆◆◆「文春オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「文春くん公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス:[email protected] 文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386《さくら保育園虐待》現地で判明した保護者間の“複雑な思い” 「正直、倒れたいのはこっちの方!」 擁護派は「容疑者は本当に優しい方」「園長を刑事告発はやりすぎ」 へ続く(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
そんなさくら保育園で、信じられないような悲惨な虐待があったと市が発表したのは、11月30日のことだった。
さくら保育園 文藝春秋 撮影/上田康太郎
静岡県警は4日、同保育園の元保育士、三浦沙知容疑者(30)、小松香織容疑者(38)、服部理江容疑者(39)の3人を暴行容疑で逮捕した。3人はいずれも、1歳児の園児に対し暴行を加えた疑いがもたれている。事件は同僚の保育士の内部告発がきっかけで明らかになり、問題発覚後には3人が9~11月に責任を取る形で同園を退職していた。
もともと園の評判は地元では悪くなかったようだ。園の近隣住民の60代女性が話す。
「いつも保育士さんが園児を大勢連れて、近所の神社にいったり、田んぼで遊ばせたりする光景を見て、微笑ましく思っていましたよ。『さくら保育園』という名前の通り、昔は園にたくさんの桜が植えられ、満開になると綺麗でねえ。 保育園の園長先生も地元の名士の家系で穏やかな性格の人でしたし、自分の娘も孫も本当にお世話になりました。ただ、最近は経営拡大に走り、人手が足りていないという噂は聞いていましたが……」 全国紙社会部記者によると、逮捕された3人のうち、服部容疑者は「ストレスを感じていた」と虐待の理由を話しているという。一方、ストレスの一言では済まされない、目を覆いたくなるような以下の事実が、これまでに市の調査で明らかになっている。目を覆いたくなる虐待「園児を真っ暗な排泄室に…」〈 ・ロッカーに入って泣いている園児の姿を携帯電話(個人所有)で撮影 ・昼寝時、寝かせつけた園児に対し、「ご臨終です」と何度も発言 ・園児を宙づりにした後、真っ暗な排泄室に放置 ・園児の容姿を馬鹿にした呼びかけ(ブス、デブ等)、暴言を浴びせる ・手足口病の症状のある園児のお尻を、無理やり他の園児に触らせる ・園児に対し、カッターナイフをみせ脅す〉 こうした虐待の兆候を感じていたというのは30代の近隣住民の女性だ。「3年前に子供を園に預けていました。若い保育士さんばかりでしたが、いつも疲れがたまっている様子で、不安を覚えた記憶があります。モノを見るように子供を見るというか、事務的に『預かります』と言われていたのを覚えています。今回はたまたま発覚しましたが、もしかしたら自分の子も同じように殴られていたんじゃないかと思うと、悲しいですね」保護者の怒りを燃え上がらせる園長の“隠蔽疑惑” 園側は内部告発を受けて、こうした3人の虐待の事実を把握していた。しかし櫻井利彦園長(53)は職員に土下座をして公表を免れようとしたばかりか、保育士全員に「業務中に知り得た情報や機密事項を漏えいしない」という誓約書に署名させた。「隠蔽しようとしているのではないか」と、保護者の怒りが燃え上がる結果を招いている。 裾野市の村田悠市長も5日、園長を犯人隠避容疑で刑事告発するなど、騒動が終息に向かう兆しは一向にみえない。 TwitterなどSNS上では3人を「鬼」と呼ぶ声もあるが、周囲から聞こえてくる3人の日常は「鬼」とはかけ離れた姿だ。服部容疑者の近所に住む男性は戸惑いを隠せない。「お子さんはいい子。円満な家庭だなと思っていた」「お父さん(服部容疑者の夫)が週末にDIYに汗を流す姿を、家族が嬉しそうに眺めていて円満な家庭だなと思っていました。お子さんも良い子でしたよ。登校中に元気に挨拶して、近所の家に植えてある木の実を指さして、『これはレモンですか?』と可愛らしい声で聞いていたのを覚えています。 服部容疑者も、ママ友を家に呼び、小学生ぐらいの子供3人が家の前で一緒に追いかけっこをして遊ぶのを、微笑ましく見守っていました。たまに『早く車に乗って!』と子供を怒鳴る姿を見ましたが、それも躾の範疇だと思っていましたし……」 逮捕された3人のうち、最も若い三浦容疑者も周囲には夫婦仲の良い新婚カップルと映っていたようだ。「三浦容疑者は夫と2人暮らしで、数年前に新築の家を買い、引っ越してきました。お子さんはいませんでしたが、2~3カ月に1度は三浦容疑者と同年代の若者家族を集め、広い家の駐車場で酒を飲んでバーベキューをするなど、賑やかな印象でしたね。今どきの若者ライフを楽しんでいるといった様子で、隠れて虐待をするような“陰湿”な感じは全くありませんでした」園児をナイフで脅した容疑者「家では立派なお母さんに見えた」 泣く園児を携帯で撮影したり、「ブス」「デブ」などと園児を罵倒したあげく、カッターナイフで脅すといった疑いがかけられている小松容疑者もまた、近所では「立派なお母さん」に見えていたようだ。「いつも仕事着のエプロンをしたまま、出かける姿を見て保育士をしていることは知っていました。息子さんたちが、近所のスーパーでも騒いだりすることなく、お母さんにしっかりとくっついて歩いていた姿を覚えています。よく教育されたお子さんで、『さすが保育士さん、子育てが上手!』と、同世代として羨望の目で見ていました。 今思えば、自分の子供が優秀であるぶん、手のつけられない1歳児相手に思い通りにならないことが多くて、ストレスを抱えていたのかもしれませんね……」 もの言えぬ1歳児に暴行を加える際、3人の胸中には何がよぎったのか。県警は3人の認否を明らかにしていない。◆◆◆「文春オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「文春くん公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス:[email protected] 文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386《さくら保育園虐待》現地で判明した保護者間の“複雑な思い” 「正直、倒れたいのはこっちの方!」 擁護派は「容疑者は本当に優しい方」「園長を刑事告発はやりすぎ」 へ続く(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
「いつも保育士さんが園児を大勢連れて、近所の神社にいったり、田んぼで遊ばせたりする光景を見て、微笑ましく思っていましたよ。『さくら保育園』という名前の通り、昔は園にたくさんの桜が植えられ、満開になると綺麗でねえ。
保育園の園長先生も地元の名士の家系で穏やかな性格の人でしたし、自分の娘も孫も本当にお世話になりました。ただ、最近は経営拡大に走り、人手が足りていないという噂は聞いていましたが……」
全国紙社会部記者によると、逮捕された3人のうち、服部容疑者は「ストレスを感じていた」と虐待の理由を話しているという。一方、ストレスの一言では済まされない、目を覆いたくなるような以下の事実が、これまでに市の調査で明らかになっている。
〈 ・ロッカーに入って泣いている園児の姿を携帯電話(個人所有)で撮影
・昼寝時、寝かせつけた園児に対し、「ご臨終です」と何度も発言
・園児を宙づりにした後、真っ暗な排泄室に放置
・園児の容姿を馬鹿にした呼びかけ(ブス、デブ等)、暴言を浴びせる
・手足口病の症状のある園児のお尻を、無理やり他の園児に触らせる
・園児に対し、カッターナイフをみせ脅す〉
こうした虐待の兆候を感じていたというのは30代の近隣住民の女性だ。
「3年前に子供を園に預けていました。若い保育士さんばかりでしたが、いつも疲れがたまっている様子で、不安を覚えた記憶があります。モノを見るように子供を見るというか、事務的に『預かります』と言われていたのを覚えています。今回はたまたま発覚しましたが、もしかしたら自分の子も同じように殴られていたんじゃないかと思うと、悲しいですね」保護者の怒りを燃え上がらせる園長の“隠蔽疑惑” 園側は内部告発を受けて、こうした3人の虐待の事実を把握していた。しかし櫻井利彦園長(53)は職員に土下座をして公表を免れようとしたばかりか、保育士全員に「業務中に知り得た情報や機密事項を漏えいしない」という誓約書に署名させた。「隠蔽しようとしているのではないか」と、保護者の怒りが燃え上がる結果を招いている。 裾野市の村田悠市長も5日、園長を犯人隠避容疑で刑事告発するなど、騒動が終息に向かう兆しは一向にみえない。 TwitterなどSNS上では3人を「鬼」と呼ぶ声もあるが、周囲から聞こえてくる3人の日常は「鬼」とはかけ離れた姿だ。服部容疑者の近所に住む男性は戸惑いを隠せない。「お子さんはいい子。円満な家庭だなと思っていた」「お父さん(服部容疑者の夫)が週末にDIYに汗を流す姿を、家族が嬉しそうに眺めていて円満な家庭だなと思っていました。お子さんも良い子でしたよ。登校中に元気に挨拶して、近所の家に植えてある木の実を指さして、『これはレモンですか?』と可愛らしい声で聞いていたのを覚えています。 服部容疑者も、ママ友を家に呼び、小学生ぐらいの子供3人が家の前で一緒に追いかけっこをして遊ぶのを、微笑ましく見守っていました。たまに『早く車に乗って!』と子供を怒鳴る姿を見ましたが、それも躾の範疇だと思っていましたし……」 逮捕された3人のうち、最も若い三浦容疑者も周囲には夫婦仲の良い新婚カップルと映っていたようだ。「三浦容疑者は夫と2人暮らしで、数年前に新築の家を買い、引っ越してきました。お子さんはいませんでしたが、2~3カ月に1度は三浦容疑者と同年代の若者家族を集め、広い家の駐車場で酒を飲んでバーベキューをするなど、賑やかな印象でしたね。今どきの若者ライフを楽しんでいるといった様子で、隠れて虐待をするような“陰湿”な感じは全くありませんでした」園児をナイフで脅した容疑者「家では立派なお母さんに見えた」 泣く園児を携帯で撮影したり、「ブス」「デブ」などと園児を罵倒したあげく、カッターナイフで脅すといった疑いがかけられている小松容疑者もまた、近所では「立派なお母さん」に見えていたようだ。「いつも仕事着のエプロンをしたまま、出かける姿を見て保育士をしていることは知っていました。息子さんたちが、近所のスーパーでも騒いだりすることなく、お母さんにしっかりとくっついて歩いていた姿を覚えています。よく教育されたお子さんで、『さすが保育士さん、子育てが上手!』と、同世代として羨望の目で見ていました。 今思えば、自分の子供が優秀であるぶん、手のつけられない1歳児相手に思い通りにならないことが多くて、ストレスを抱えていたのかもしれませんね……」 もの言えぬ1歳児に暴行を加える際、3人の胸中には何がよぎったのか。県警は3人の認否を明らかにしていない。◆◆◆「文春オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「文春くん公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス:[email protected] 文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386《さくら保育園虐待》現地で判明した保護者間の“複雑な思い” 「正直、倒れたいのはこっちの方!」 擁護派は「容疑者は本当に優しい方」「園長を刑事告発はやりすぎ」 へ続く(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
「3年前に子供を園に預けていました。若い保育士さんばかりでしたが、いつも疲れがたまっている様子で、不安を覚えた記憶があります。モノを見るように子供を見るというか、事務的に『預かります』と言われていたのを覚えています。今回はたまたま発覚しましたが、もしかしたら自分の子も同じように殴られていたんじゃないかと思うと、悲しいですね」
園側は内部告発を受けて、こうした3人の虐待の事実を把握していた。しかし櫻井利彦園長(53)は職員に土下座をして公表を免れようとしたばかりか、保育士全員に「業務中に知り得た情報や機密事項を漏えいしない」という誓約書に署名させた。「隠蔽しようとしているのではないか」と、保護者の怒りが燃え上がる結果を招いている。
裾野市の村田悠市長も5日、園長を犯人隠避容疑で刑事告発するなど、騒動が終息に向かう兆しは一向にみえない。 TwitterなどSNS上では3人を「鬼」と呼ぶ声もあるが、周囲から聞こえてくる3人の日常は「鬼」とはかけ離れた姿だ。服部容疑者の近所に住む男性は戸惑いを隠せない。「お子さんはいい子。円満な家庭だなと思っていた」「お父さん(服部容疑者の夫)が週末にDIYに汗を流す姿を、家族が嬉しそうに眺めていて円満な家庭だなと思っていました。お子さんも良い子でしたよ。登校中に元気に挨拶して、近所の家に植えてある木の実を指さして、『これはレモンですか?』と可愛らしい声で聞いていたのを覚えています。 服部容疑者も、ママ友を家に呼び、小学生ぐらいの子供3人が家の前で一緒に追いかけっこをして遊ぶのを、微笑ましく見守っていました。たまに『早く車に乗って!』と子供を怒鳴る姿を見ましたが、それも躾の範疇だと思っていましたし……」 逮捕された3人のうち、最も若い三浦容疑者も周囲には夫婦仲の良い新婚カップルと映っていたようだ。「三浦容疑者は夫と2人暮らしで、数年前に新築の家を買い、引っ越してきました。お子さんはいませんでしたが、2~3カ月に1度は三浦容疑者と同年代の若者家族を集め、広い家の駐車場で酒を飲んでバーベキューをするなど、賑やかな印象でしたね。今どきの若者ライフを楽しんでいるといった様子で、隠れて虐待をするような“陰湿”な感じは全くありませんでした」園児をナイフで脅した容疑者「家では立派なお母さんに見えた」 泣く園児を携帯で撮影したり、「ブス」「デブ」などと園児を罵倒したあげく、カッターナイフで脅すといった疑いがかけられている小松容疑者もまた、近所では「立派なお母さん」に見えていたようだ。「いつも仕事着のエプロンをしたまま、出かける姿を見て保育士をしていることは知っていました。息子さんたちが、近所のスーパーでも騒いだりすることなく、お母さんにしっかりとくっついて歩いていた姿を覚えています。よく教育されたお子さんで、『さすが保育士さん、子育てが上手!』と、同世代として羨望の目で見ていました。 今思えば、自分の子供が優秀であるぶん、手のつけられない1歳児相手に思い通りにならないことが多くて、ストレスを抱えていたのかもしれませんね……」 もの言えぬ1歳児に暴行を加える際、3人の胸中には何がよぎったのか。県警は3人の認否を明らかにしていない。◆◆◆「文春オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「文春くん公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス:[email protected] 文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386《さくら保育園虐待》現地で判明した保護者間の“複雑な思い” 「正直、倒れたいのはこっちの方!」 擁護派は「容疑者は本当に優しい方」「園長を刑事告発はやりすぎ」 へ続く(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
裾野市の村田悠市長も5日、園長を犯人隠避容疑で刑事告発するなど、騒動が終息に向かう兆しは一向にみえない。
TwitterなどSNS上では3人を「鬼」と呼ぶ声もあるが、周囲から聞こえてくる3人の日常は「鬼」とはかけ離れた姿だ。服部容疑者の近所に住む男性は戸惑いを隠せない。
「お父さん(服部容疑者の夫)が週末にDIYに汗を流す姿を、家族が嬉しそうに眺めていて円満な家庭だなと思っていました。お子さんも良い子でしたよ。登校中に元気に挨拶して、近所の家に植えてある木の実を指さして、『これはレモンですか?』と可愛らしい声で聞いていたのを覚えています。
服部容疑者も、ママ友を家に呼び、小学生ぐらいの子供3人が家の前で一緒に追いかけっこをして遊ぶのを、微笑ましく見守っていました。たまに『早く車に乗って!』と子供を怒鳴る姿を見ましたが、それも躾の範疇だと思っていましたし……」
逮捕された3人のうち、最も若い三浦容疑者も周囲には夫婦仲の良い新婚カップルと映っていたようだ。「三浦容疑者は夫と2人暮らしで、数年前に新築の家を買い、引っ越してきました。お子さんはいませんでしたが、2~3カ月に1度は三浦容疑者と同年代の若者家族を集め、広い家の駐車場で酒を飲んでバーベキューをするなど、賑やかな印象でしたね。今どきの若者ライフを楽しんでいるといった様子で、隠れて虐待をするような“陰湿”な感じは全くありませんでした」園児をナイフで脅した容疑者「家では立派なお母さんに見えた」 泣く園児を携帯で撮影したり、「ブス」「デブ」などと園児を罵倒したあげく、カッターナイフで脅すといった疑いがかけられている小松容疑者もまた、近所では「立派なお母さん」に見えていたようだ。「いつも仕事着のエプロンをしたまま、出かける姿を見て保育士をしていることは知っていました。息子さんたちが、近所のスーパーでも騒いだりすることなく、お母さんにしっかりとくっついて歩いていた姿を覚えています。よく教育されたお子さんで、『さすが保育士さん、子育てが上手!』と、同世代として羨望の目で見ていました。 今思えば、自分の子供が優秀であるぶん、手のつけられない1歳児相手に思い通りにならないことが多くて、ストレスを抱えていたのかもしれませんね……」 もの言えぬ1歳児に暴行を加える際、3人の胸中には何がよぎったのか。県警は3人の認否を明らかにしていない。◆◆◆「文春オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「文春くん公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス:[email protected] 文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386《さくら保育園虐待》現地で判明した保護者間の“複雑な思い” 「正直、倒れたいのはこっちの方!」 擁護派は「容疑者は本当に優しい方」「園長を刑事告発はやりすぎ」 へ続く(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
逮捕された3人のうち、最も若い三浦容疑者も周囲には夫婦仲の良い新婚カップルと映っていたようだ。
「三浦容疑者は夫と2人暮らしで、数年前に新築の家を買い、引っ越してきました。お子さんはいませんでしたが、2~3カ月に1度は三浦容疑者と同年代の若者家族を集め、広い家の駐車場で酒を飲んでバーベキューをするなど、賑やかな印象でしたね。今どきの若者ライフを楽しんでいるといった様子で、隠れて虐待をするような“陰湿”な感じは全くありませんでした」
園児をナイフで脅した容疑者「家では立派なお母さんに見えた」 泣く園児を携帯で撮影したり、「ブス」「デブ」などと園児を罵倒したあげく、カッターナイフで脅すといった疑いがかけられている小松容疑者もまた、近所では「立派なお母さん」に見えていたようだ。「いつも仕事着のエプロンをしたまま、出かける姿を見て保育士をしていることは知っていました。息子さんたちが、近所のスーパーでも騒いだりすることなく、お母さんにしっかりとくっついて歩いていた姿を覚えています。よく教育されたお子さんで、『さすが保育士さん、子育てが上手!』と、同世代として羨望の目で見ていました。 今思えば、自分の子供が優秀であるぶん、手のつけられない1歳児相手に思い通りにならないことが多くて、ストレスを抱えていたのかもしれませんね……」 もの言えぬ1歳児に暴行を加える際、3人の胸中には何がよぎったのか。県警は3人の認否を明らかにしていない。◆◆◆「文春オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「文春くん公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス:[email protected] 文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386《さくら保育園虐待》現地で判明した保護者間の“複雑な思い” 「正直、倒れたいのはこっちの方!」 擁護派は「容疑者は本当に優しい方」「園長を刑事告発はやりすぎ」 へ続く(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
泣く園児を携帯で撮影したり、「ブス」「デブ」などと園児を罵倒したあげく、カッターナイフで脅すといった疑いがかけられている小松容疑者もまた、近所では「立派なお母さん」に見えていたようだ。
「いつも仕事着のエプロンをしたまま、出かける姿を見て保育士をしていることは知っていました。息子さんたちが、近所のスーパーでも騒いだりすることなく、お母さんにしっかりとくっついて歩いていた姿を覚えています。よく教育されたお子さんで、『さすが保育士さん、子育てが上手!』と、同世代として羨望の目で見ていました。
今思えば、自分の子供が優秀であるぶん、手のつけられない1歳児相手に思い通りにならないことが多くて、ストレスを抱えていたのかもしれませんね……」
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