日本維新の会の石井章参院議員(比例)は29日、秘書給与を不正受給した疑いで強制捜査を受けた責任を取り、議員辞職する意向を文書で表明した。
維新は同日、石井氏を除名処分とした。
石井氏はコメントを発表し、「お騒がせする事態を招き、国民の皆様に心より深くおわび申し上げる。捜査に全面的に協力する」とした。中司宏幹事長は国会内で記者会見し、「所属議員がこうした事態を招き、改めておわび申し上げる。こういうことが二度と起きないよう、綱紀粛正に努める」と陳謝した。
石井氏を巡っては、国から公設秘書の給与をだまし取っていた疑いがあるとして、東京地検特捜部が27日、東京・永田町にある石井氏の事務所などに詐欺容疑で強制捜査に入ったほか、28日も茨城県取手市内の関係先を捜索した。詐取した金額は少なくとも計800万円に上るとみられる。
地元の取手市では、有権者から「残念」「自業自得だ」といった声が聞かれた。石井氏を知る70歳代の男性は「誠実な印象で、地域の意見をしっかり聞いてくれる人だった。何をしたのか説明してほしい」と求めた。男性会社員(24)は「『政治とカネ』の疑惑が続き、政治家への信頼がゼロになった」と憤った。
石井氏の辞職後、同党の比例名簿に基づき、上野蛍氏が繰り上げ当選する見通しだ。