《懲役は…》「酔っ払って妻と間違えた」と言い訳する始末…「教え子の中2女子」に手を出した元オリンピック候補(56)の末路(平成20年)

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〈「このことは内緒だよ」スケート教室の生徒の唇にキスをして…元オリンピック候補(56)が「教え子の中2女子」に手を出した理由(平成20年)〉から続く
2008年(平成20年)に起きた、フィギュアスケート教室コーチによる強姦事件。生徒に手を出したことが発覚したのち、犯人であるコーチはどんな罰を科されたのか? そして彼のあまりに聞き苦しい言い訳とは? なおプライバシー保護の観点から本稿の登場人物はすべて仮名である。(全2回の2回目/最初から読む)
【写真を見る】15歳のときにコーチからレイプ…性加害を訴えた元フィギュア選手
写真はイメージ getty
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「寝ていたら、いきなり先生に馬乗りになられ、顔を近づけてきてキスされ、『このことを言ったらスケートができなくなるよ』と言われた。『私は奥さんじゃないですよ』と言うと、『分かっている』と言い、『やめてください』と言うと、首を絞められ、『学校に言いふらされてもいいのか。妹がスケートできなくなってもいいのか』と脅された。胸や陰部を舐められ、下着を脱がされて、先生のあそこが入ってきたとき、突き刺さるような痛みを感じた。先生は『固くて入らない』と言って、また陰部を舐めてきた。
次に馬乗りにさせられて、先生のあそこを舐めるように言われ、頭を押さえつけられた。先生は『このことは絶対言わないように』と口止めして出ていった。それからしばらく1人で泣いていたが、隣の部屋で寝ている母と妹のところへ行った」
A子は当初、具体的な被害の状況を話さず、「寝ていたら先生に陰部を触られた」という程度のことしか言わなかった。それを聞いた母親が井伏に問いただしたところ、土下座して謝り、「酔っ払って妻と間違えた」と説明した。
母親は許すことにして、「この話は墓場まで持っていきます」と話したが、その後、A子の精神疾患がひどくなり、PTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断された。
不審に思った母親があらためてA子に話を聞いたところ、姦淫行為までされたことが分かり、A子の母親は弁護士を付けて井伏に損害賠償を請求した。すると、井伏は「何もしていない」と否認に転じた。
これでA子や母親の怒りを買い、マスコミに事件がリークされ、一部週刊誌に報道されると、井伏は自宅から姿をくらました。
《フィギュア界が凍りついた衝撃の事件》
《女子中学生を強姦の鬼畜コーチの所業》
《フィギュア界の重鎮が強姦 告訴の波紋》
それから2週間後、井伏は強姦致傷容疑で警察に逮捕された。妻にも事件の「真相」を知られることとなり、離婚される憂き目に遭った。
公判では井伏は泣きづめで、涙ながらに次のように語った。
「非常識なことをしたと思うけど、馬乗りになって首を絞めたり、脅したりしたことはありません。事件から1週間後、被害者の母親から『名古屋ではスケートができなくなったから、東京へ引っ越したい。引っ越し費用として200万円欲しい』と言われ、翌日には弁護士から電話がかかってきて、『あなたのやったことはレイプです。私の娘だったら殺すところだ』と脅され、1億円を要求された。
私はショックのあまり吐血した。マスコミに報道されて地位も名誉も失った。家も売却することになった。私は被害者の膣の中に陰茎は入れていない。被害者の供述調書を見てウソだと思った。演技だと思う。ウソをついている被害者が悪いと思った。私は無罪です」
井伏が無罪を主張する根拠は「首を絞めていない」ことと、「陰茎を最後まで入れていない」ことだ。わずか13歳の少女に56歳の男が手を出したことが問題になっているのに、最後まで自己保身に明け暮れているところが見苦しい。
A子は事件後もPTSDに苦しみ、不眠が続いているという。A子を診察した医師によると、処女膜には傷がなく、膣内にも傷はなかったが、膣から肛門にかけて裂傷があり、「処女膜までいかないところまで陰茎が挿入されたとみられる」とのことだった。

裁判所は「コーチという強い立場を利用した犯行で非常に悪質。被害者にPTSDなど肉体的、精神的な傷を与えた結果は重大。被害者の証言は具体的で、不自然な点は見当たらない。合意の上だったなどとする被告人の供述は信用性に乏しい」として、懲役7年を言い渡した。井伏は控訴審や上告審でも争ったが、いずれも訴えを棄却され、刑が確定して服役した。
(諸岡 宏樹)

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