トカラ列島で観測された地震は先月21日以降、2000回を超えました。
14日午前8時32分ごろ、トカラ列島近海を震源とする地震が発生し、十島村の悪石島で震度4を観測しました。
十島村では先月21日以降、震度1以上の地震が2000回を超えました。
悪石島からは、13日新たに1人が鹿児島市に避難し、島外避難は小宝島と合わせて65人になりました。現在、悪石島には19人、小宝島には43人が残っています。
十島村は避難者が島に帰るタイミングを、「震度4以上が5日間観測されなかった場合」としていますが、見通しは立っていません。
こうした中、14日午前、坂井防災担当大臣と塩田知事、十島村・久保村長がオンラインで意見交換しました。
久保村長は「終わりの見えない群発地震で島民の心労が重なっている」として、生活への支援を求めました。
(十島村 久保村長)「台風の時期でもあり、雨の影響も心配」
会議のあと、塩田知事は緊急時の支援も要請したことを明らかにしました。
(塩田知事)「今後の地震の状況によっては、全島避難という緊急対応が必要になる場合も想定。自衛隊派遣など迅速、的確な対応をお願いしたい」
坂井大臣は「島民が安心して生活していけるよう政府も支援したい」と述べたということです。
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