殺害された女性、ネットのライブ配信で自宅マンションや動向を把握される…裁判で明らかに

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東京・新宿のマンション敷地内で昨年5月、住人女性を刺殺したとして、殺人罪などに問われた和久井学被告(52)の裁判員裁判で、東京地裁は14日、懲役15年(求刑・懲役17年)の判決を言い渡した。
公判では、和久井被告が女性のインターネットのライブ配信を通じて女性の居住地や動向を把握していた実態が明かされた。
被告人質問で和久井被告は、女性がライブ配信で自宅マンションの場所を示唆したり、動画に部屋番号が映り込んだりしたのを確認し、住所を知ったと説明。こうした情報を基に、その後、自宅前で待ち伏せするようになったという。
事件数か月前から女性の動向を探るために配信を視聴していた被告は、事件直前に女性が「配信後にコンビニに行く」と発言したのを聞き、接触するために川崎市の自宅から女性宅に向かったとも述べた。
ライブ配信を巡っては、今年3月にも新宿区高田馬場の路上で、配信中の女性(当時22歳)が刺殺される事件が発生。逮捕された男は「配信を見て居場所を探した」と供述している。
この日の判決後に記者会見した裁判員の30歳代男性は、「ライブ配信は不特定多数の人が見ている可能性があり、個人情報などの発信には十分気をつけるべきだと感じた」と話した。

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