ご勤務先の日赤では「“愛子さまフロア”は通り抜け禁止」「男っ気ゼロ」…面倒見のよい先輩女性職員か愛子さまの部署に集結中

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社会人2年目の春を迎えられた愛子さま。3月には宮中晩餐会デビューを果たされるなど、ご活動の幅はますます広がっている。そんな中、勤務先の日赤では、愛子さまを囲む“女の園”が鉄壁のガードで守られていて――。(全2回の1回目/後編に続く)
【写真】“新社会人のお手本”ネイビーのスーツで日本赤十字社に初出勤された愛子さま
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新社会人のお手本のような濃紺のスーツに身を包んだ初出勤から、早くも1年が経った。
4月18日、午後5時半。終業時刻にあわせ、日本赤十字社の本社の正門に、1台のワンボックスカーが静かに滑り込んだ。それから3時間後、終業時刻をはるかに過ぎた午後8時半。まだ肌寒い春の夜闇に姿を現したのは、実に約12時間ものご勤務を終えた、天皇家の長女・愛子さま(23)だった。
社会人生活2年目を迎えられた愛子さま。公務や日赤での勤務など、充実した毎日を過ごされている。
3月25日には、国賓として来日していたブラジル大統領を歓迎する宮中晩餐会にご出席。愛子さまにとって初めてとなる晩餐会で、春らしいピンク色のパステルカラーが印象的な、ボレロのアンサンブルをお召しになった。
ブラジル下院議長とご歓談(宮内庁提供)
「パステルカラーは若い方が一番似合う色です。そこに、皇室では定番であるパールのイヤリングとネックレスを合わせていらっしゃるのですが、イヤリングのパールは小さい粒を双子のように並べたもの。ネックレスもベビーパールを編んでチョーカーのように仕上げたデザインのものでした。いくら皇族といえども、お若いうちはあまりご立派なジュエリーではなく、遊び心のあるものをおつけになろうという、天皇家や愛子さまご本人の考え方が滲んでいると思います」(ファッション評論家の石原裕子氏)

晩餐会に招かれ、愛子さまとも会話を交わしたブラジル出身の歌手・マルシア(56)が振り返る。
「私から愛子さまにご挨拶をした際には、とても可愛らしい笑顔で『あ、マルシアさん!』と、気さくに返してくださいました。最も印象に残っているのは、愛子さまの方から舞台やミュージカルの話をしてくださったこと。『今度出演される作品では、マルシアさんはお歌は歌われるのでしょうか?』と質問いただきました。私が『それはネタバレになるので内緒です』と即答したところ、愛子さまは笑ってくださいました。共通の話題で笑い合うという、大変幸せなひと時でございました」

余暇もまた充実しておられるようだ。4月13日には、母校である学習院で年1回開催されるイベント「オール学習院の集い」に、女性の友人らと共に足を運ばれた。
毎年ブースを出展している、視覚障がい者を支援するアイメイト(盲導犬)後援会の鈴木節子さん(75)が語る。
「愛子さまは盲導犬の体験歩行をするため、列に並んで一番最後に参加しておられました。体験歩行の指導員と随分と長く話し込まれ、『(犬の)訓練士になってみたい』とも打ち明けられていたようです」
ゴーグルをつけ、盲導犬に体を委ねながらしっかりとした足取りで歩いた愛子さまは、2枚組400円の犬のクリアファイルをお買い上げ。母校でのショッピング欲は尽きなかったようで、その後、学習院のオリジナルグッズが並ぶ店に向かわれた。
「愛子さまは『学習院革製靴べら』に手を伸ばし、買うかどうか笑顔で逡巡しておられた。文房具を選びながら、友人たちと、ご両親が留学しておられた思い出の地である英国のオックスフォードに関する話で盛り上がっていました。最終的に、学習院限定ペンセットを購入しておられました」(居合わせた客)
別の友人らしき4人ほどの女性たちが合流し、愛子さまたちと談笑する場面もあった。宮内庁関係者が振り返る。
「愛子さまは本当に友人が多い。コロナ禍で通学の機会が限られていた大学1、2年生の頃、課題の提出のため大学に行かなければならないことがあった。その時も友人たちが大勢寄ってきて、一緒にスマホで自撮りをしていました」
懐かしい学び舎での時間を満喫された愛子さま。この日身に着けていたのは、ライトグリーン地に花柄をあしらったロングスカート。肩にはベージュのショルダーバッグをかけておられた。
「バッグは『ANAYI』というブランドの、定価5万600円の商品でしょう。ANAYIは『本物の上質を知る大人の女性に美しく生きる選択肢をひとつでも多く届けたい』がコンセプトで、三、四十代の女性に人気。愛子さまはこれまでガーリーなテイストのお召し物がお好みでしたが、徐々にお姉さんっぽさを取り入れ始められたと思います」(ファッション編集者)

女友達に囲まれながら、大人の女性の階段を着実に登られている様子がうかがえる。実は、ご勤務先の日赤も私生活に違わず“女の園”なのだという。
日赤職員が打ち明ける。
「女性週刊誌で同期職員が“恋人候補”として取り沙汰されたこともありますが、少なくとも愛子さまが所属する『青少年・ボランティア課』に、年頃の男性は見当たらない。同課には愛子さまの入社にあわせ、人当りが良くて面倒見がよい、少し年上のお姉さん職員たちが集結した。同課に所属しているのは11人程度ですが、男っ気ゼロの職場です」
仕事の合間には、部署の先輩女性たちと一緒に、社内の人(ひと)気(け)の少ないエリアにある自動販売機で飲み物を購入し、談笑する姿が目撃されている。
「この春には、10名程度の後輩が入社。青少年・ボランティア課にも新入職員が配属されましたが、やはり女性でした」(同前)
さらに、こんな変化も。
「以前は多くの課の部屋の扉が開放されており、部署間やフロア間の移動や出入りが可能でした。部署をまたいだ飲み会が開催されることも多かった。しかし、愛子さま入社以降、各課の部屋の扉は閉ざされた。飲み会も少なくなり、部署間での交流の機会は明らかに減りました」(同前)
本社職員には厳しいかん口令が敷かれ、この4月には改めて「青少年・ボランティア課があるフロアは通り抜け禁止」という旨の通達があったという。
「職員でも入館証が必要になり、提示しないと警備員から注意されるようになった。来客の受付も厳しくなりました。多くの寄付金で成り立つ組織にもかかわらず、少し閉鎖的になりすぎでは」(同前。日赤広報部は「警備に関することはお答えできない」とした)
愛子さまが溌剌と働かれる“女の園”は、堅牢な城壁に守られているようだ。

愛子さまがご勤務先の日赤から皇居へお帰りの際には雅子さまがお出迎えをなさるのだという。後編では雅子さまとともに天皇陛下も、愛子さまのご成長ぶりを見守り続けてこられた歴史を振り返る。
〈雅子さまは仕事帰りの愛子さまをお出迎え、天皇陛下も…沖縄訪問を果たされた愛子さまの“密かなご意向”「もっと公務の数を増やしたい」〉へ続く
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年5月1日・8日号)

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