欧州連合(EU)がウナギについて、野生動植物の国際取引を規制するワシントン条約での輸出規制対象とするよう提案する方針を固めた。
11月の条約締約国会議で提案して認められれば、日本への輸入に影響が出る恐れがある。
EU外交筋によると、EU加盟国の閣僚級会議で23日、ニホンウナギなどウナギ全種類をワシントン条約の「付属書2」の対象とするよう求めることで合意した。付属書2に記載されると、輸出国に許可書の発行が義務付けられる。稚魚や成魚のほか、加工品も対象だ。
付属書2への記載には、ワシントン条約の締約国会議で3分の2以上の賛成が必要で、EUの提案が認められるかは不透明だ。
日本政府は、ニホンウナギについて中国や韓国、台湾と資源管理をしている。政府は「ニホンウナギは十分な資源量があり、更なる規制は必要ない」としており、提案されれば反対する方針だ。