6月24日、天皇ご夫妻は宮殿で茶会を催しました。日本芸術院賞の令和6年度受賞者、そして同院の新会員を招いてのイベントでした。
この茶会には、愛子さま、秋篠宮ご夫妻、佳子さまも出席。愛子さまは、佳子さまと同じテーブルにつき、「機動戦士ガンダム」シリーズのアニメーション監督・富野由悠季さんとガンダムについて盛り上がったことで大きく話題になりました。
じつはこれまでも、愛子さまがマンガやアニメ、ドラマといったフィクションのコンテンツについて言及した場面は何度かありました。
たとえば、記憶に新しいところでは、2025年4月22日にひらかれた春の園遊会で明らかになったこと。
このとき愛子さまは、漫画家のちばてつやさんと歓談しました。ちばさんは報道陣による囲み取材で、
「(愛子さまが)『あしたのジョー』を読んで。コマ割りがなかなかうまいって褒められちゃった」
とコメントしています。愛子さまはこのとき『あしたのジョー』を読み始めたばかりだったそう。
苦境からのし上がっていく主人公・矢吹丈の姿に、愛子さまがどのような感想を抱くか気になるところです。
ちなみに、皇太子時代の天皇陛下も、2013年の園遊会で、出席したちばさんに『あしたのジョー』を読んでいることを伝えたといいます。
天皇陛下と愛子さまが、親子で同じ作品を読んでいる様子は、どこか心温まる光景ではないでしょうか。
ほかにも愛子さまが読んでいるマンガとして、こんな作品が挙がります。皇室担当記者が言います。
「2022年12月、六本木の東宝シネマズでおこなわれた『Dr.コトー診療所』の映画の地域医療支援チャリティ上映会に、天皇皇后両陛下と愛子さまが出席したことがありました。
愛子さまが主演の俳優・吉岡秀隆さんに感想を述べられるシーンも見られました。
天皇陛下と愛子さまは原作マンガも愛読しておられると言われています」
「マンガを読む」ということについては、このように天皇陛下から愛子さまへの影響が強そうです。天皇陛下も、マンガを読んでいることで知られているからです。
前出の記者がつづけます。
「天皇陛下は皇太子時代、学習院女子大学で講演をしたさいに、ヤマザキマリさんの『テルマエ・ロマエ』に言及したといいます。
天皇陛下は水や水運の研究をされてきましたが、研究について紹介するときに、温泉や水の利用の歴史についての描写を多くふくんだ『テルマエ・ロマエ』を引き合いに出したということです。
マンガが、歴史や文化について知るためのよい媒体になるとお考えになっているのかもしれません」
天皇陛下は、マンガだけではなく、あるアニメをご覧になっていたことでも知られています。
前出の記者がつづけます。
「天皇陛下は幼い頃、赤塚不二夫の『おそ松くん』をご覧になっていたそうです。
1970年の大阪万博のさいには、取材陣の前で、同作の登場人物・イヤミのギャグ『シェー』のポーズをとったことが有名ですね。
天皇陛下は、幼い頃からアニメ文化に触れていたことになります」
父から娘に、マンガやアニメを見る習慣が受け継がれている……とすれば、その幸福な親子のありようは、皇族といえども「ふつうの家族」と変わらないものかもしれません。
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さらに【つづき】「天皇は「どんなブランドのネクタイ」をつけるのか? ご本人が語っていた「意外なブランドの名称」」の記事では、天皇陛下のネクタイについてご紹介しています。
天皇は「どんなブランドのネクタイ」をつけるのか? ご本人が語っていた「意外なブランドの名称」