消費税減税に慎重姿勢崩さぬ石破首相に立憲・辻元清美氏「無策5連発」「どこが責任政党やねん」

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石破茂首相は12日に開かれた衆院予算委員会に出席。この日の国会では、国内外の諸課題をテーマに集中審議が行われた。
立憲民主党の大西健介衆院議員は、依然として物価高が続く状況を踏まえ「政府、自民党は経済対策として消費減税を実施しない方針を固めたという報道もあるが、この消費税減税を検討しないのか」と質問した。
これに石破首相は「一番困っている方々はどのような方々なのかと。そういう方々にいかにして手厚い支援をすべきかということを考えていかなければなりません。広くあまねく裨益(ひえき)するということも大事ですが、そのことによって、一番困っている方々に手厚い支援がいかないというのを私は政策のあり方として正しいと思っておりません」と答えた。
大西氏は続けて「リーマンショックやコロナ禍への対応として、一時的に消費税減税を実施した国もあるんです。ですから、雨が降ったら傘を差す、雨がやんだら傘をたたむ。これ、当たり前のことなんです」とたとえ話を出しながら持論を展開。
「石破政権は雨に濡れて震えている国民に対して傘を差さないんですか。何もしないんですか。さっきも言いましたけど、検討するのかしないのか、さっきもはっきりしないんです。はっきりさせてください」と石破首相のスタンスを明らかにするよう迫った。
これに石破首相は「雨に濡れている人に傘を差さない、そのようなことあっていいはずはない。そんなことは私ども当然承知しております。国に責任を持つ、次の世代に責任を持つということが政治のあるべき姿であって、それこそ党利党略でやっていいことではない。党利党略でこのようなことは決めるべきものではまったくございません」と表情をムッとさせて強い口調で語った。
結局、消費税減税については否定的な態度を買えなかった石破首相。立憲の辻元清美代表代行はこの日、国会内で開いた会見の中で「物価高対策は無策、米政策も無策、そして年金改革も無策、選択的夫婦別姓に対しても無策、そしてさらに政治改革にも無策。無策、無策、無策、無策、無策の5連発じゃないですか。ですからね、どこか責任政党やねん」と厳しく批判した。

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