キャバクラの女性従業員を蹴ってけがを負わせたとして、神奈川県警伊勢佐木署は28日深夜、傷害の疑いで、梶村充横浜市議(76)=同市泉区=を現行犯逮捕した。約14時間半後の29日午後に釈放し、在宅捜査に切り替えて任意で調べる。署によると、梶村市議は「店の女の子を蹴ってはいません」と供述、容疑を否認している。
逮捕容疑は、28日午後11時5分ごろ、同市中区福富町仲通のビル内で、キャバクラの女性従業員(45)の左足を蹴って打撲のけがを負わせた、としている。
署によると、梶村市議はキャバクラに1人で来店して飲酒し、約12万円の料金を請求された。5万円を支払ってから「残りは次回に支払う」と言い置いて店を出たところ、追いかけてきて立ちふさがった女性従業員の足を蹴ったとみられる。
別の従業員が110番通報し、駆け付けた署員が逮捕した。店側はその後に弁済されたとして、処罰を求めない意向を示しているという。
梶村市議は同市泉区選出で7期目。自民党に所属し、党市連幹事長や市会議長などを歴任した。釈放後、神奈川新聞社の取材に応じ、今後の身の処し方について「党と話し合う」と話した。党関係者によると、近く党市議団を離団し、離党する見通し。
市会の鈴木太郎議長(自民党)は「詳細は今後の捜査を待ちたいが、事実であれば大変遺憾。市民の皆さまに心配と迷惑をおかけし、深くおわびする」とのコメントを出した。