「海の上では逃げられない」「本当にやめてほしい」…北ミサイルに漁業関係者ら不安と憤り

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大陸間弾道弾(ICBM)とみられる北朝鮮のミサイルが18日、北海道西方沖の排他的経済水域(EEZ)内に落下した。
付近の海域には3月にもミサイルが落下しており、漁業関係者らからは憤りの声が上がった。
「海の上では逃げも隠れもできない」。北海道松前町の漁師の男性(67)は、そう不安を訴えた。ミサイルが発射されたときは、同町の沿岸でタラやホッケ漁をしており、「本当にやめてほしい」と声を荒らげた。
松前町の漁協によると、この日午前は40~50隻の漁船が漁に出ていたが、現場付近では操業しておらず、被害は確認されていない。
北朝鮮の発射した弾道ミサイルは、3月にも渡島半島西方沖約150キロのEEZ内に落下した。漁協参事の堀川英人さん(54)は「またミサイルが落ちてきた。もし被害が生じれば、とんでもないことになる。どうにかできないものか」とため息をついた。
札幌市中央区の北海道庁3階にある道危機対策課では、職員たちが対応に追われた。道庁の公式ツイッターで、渡島大島(おしまおおしま)の沖合約210キロの周辺海域に落下するとの防衛省の見通しを伝え、「付近を航行中の船舶は十分に注意してください」と呼びかけた。
海上保安庁は18日午前10時18分、日本周辺海域を航行する船舶に注意を呼びかける航行警報を発令し、落下物を発見した場合は通報するように求めた。

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