「優しさはすでに黒帯」空手の組手なのに女の子に反撃しない5歳少年…その理由がカッコよすぎる!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

子どもながらに女の子への優しさを忘れない、空手少年の行動が称賛を集めている。主役は「全日本真正空手道連盟 真正会 小野道場」(大阪市)に通う、原田隼(はやと)くん(5)。10月11日に初めての「組手」に挑戦することになった。相手は同年代の村岡雪風凛(ゆかり)ちゃん(5)。ヘッドギアやサポーターなどを装着して、いざ開始と思ったら…。隼くんはなぜか、攻撃を一切しないのだ。

雪風凛ちゃんが胸にポコポコと連打したり、キックをしても棒立ち。小野道場の先生に「パンチしてええねんで」と反撃を促されても黙ったままで、雪風凛ちゃんも不思議そうに見つめている。先生がたまらず「女の子にはパンチしたらあかんからせえへんの?」と聞くと、隼くんは無表情でコクリ。なんと、女の子を傷つけてはいけないとの思いで耐えていたのだ。先生はこの様子の動画を、小野道場のInstagramアカウント(@shinseikai_onodojo)で「優しさはすでに黒帯です」などとして投稿。すると「カッコよすぎる!!」「意志の強さを感じました」といった、称賛のコメントが続々と寄せられ、1万1000以上のいいねを集め、動画は61万回以上も再生された(11月15日時点)。「指導者生活の中で初めてのパターン」男気を感じるがこのままでは練習にならないことから、動画では小野道場の先生は「どうしようかな」とも話していた。その後はどうなったのだろうか。当時の状況や普段の隼くんについて、先生に聞いた。――隼くんはいつから空手を習っている?2カ月前に、同じ保育園に通うお友達の生徒のご紹介で入会しました。入会して間もないですが、あいさつをしっかりできる、礼儀正しい子です。――話題となった組手練習の経緯を教えて。当道場では安全のために防具類を装着のうえ、組手練習も段階を重ねてから行います。先輩(上の学年)の練習を見て説明をした上で、ライトコンタクト(軽く当てる)という約束のもと行いました。相手の雪風凛もそれほどキャリアが変わらないので、一度試しにやってみました。――攻撃しない隼くんの姿を見てどう思った?投稿した動画の音声にも残っていますが、私自身、驚きと戸惑いがありました。幼児、特に男の子は戦いが好きな子が多いです。最初からガンガンいってしまうことも多いのですが、彼は全く攻撃をしなかったので、私自身の指導者生活の中で初めてのパターンでした。咳をする先生を心配して「大丈夫?」と声をかける姿も――組手練習のその後はどうなったの?結局、あの動画のラウンド中は1発も攻撃を出さずに終わりました。その後「攻撃をすることが相手の練習にもなるんだよ」と伝えたところ、徐々に攻撃を出すようになり、今では他の同い年の生徒(男女問わず)と組手をしています。――雪風凛ちゃんも優しめな打撃だったが。基本的に私たちの空手はフルコンタクト(直接打撃制)の空手ですので、顔へのパンチ以外は直接当てるのですが、動画では寸止めになっています。雪風凛もまだ技術的に顔まで蹴りが届かないということも考えられますが、優しさや思いやりがあったのかもしれません。――普段の隼くんからはどんな印象を受ける?自分の事だけでなく、人の事にも気がつき、自ら進んで行動できる優しさを持っています。人の靴が散らかっているのを見つけて並べたり、稽古後の片付けも真っ先に取り掛かってくれます。私が咳をした時には「大丈夫?」と声もかけてくれました。お家ではお喋りが大好きな子。道場ではとても真面目――指導者として隼くんの空手センスはどう?始めて間もないので、技術的な部分で特別に上手とかではないですが、説明や話を目を見てしっかりと聞いていたり、返事をしたりなど、落ち着いていて真面目でしっかりした子どもです。――話題となったが、周囲の受け止めは?(隼くんの)お母さまからは感謝のお言葉をいただきました。お家ではまだまだ集中力もなく、お喋りが大好きな子だそうですが、道場ではとても真面目に取り組んでくれています。「空手が好きで頑張る姿をこれからも応援していきたい」とおっしゃっていました。小野道場の先生は、子どもたちの成長の記録になればと、Instagramに練習中の良かった場面や可愛らしい様子を投稿しているという。隼くんたちがどんな成長を遂げていくのか、将来が楽しみだ。(提供:小野道場)
子どもながらに女の子への優しさを忘れない、空手少年の行動が称賛を集めている。
主役は「全日本真正空手道連盟 真正会 小野道場」(大阪市)に通う、原田隼(はやと)くん(5)。10月11日に初めての「組手」に挑戦することになった。
相手は同年代の村岡雪風凛(ゆかり)ちゃん(5)。ヘッドギアやサポーターなどを装着して、いざ開始と思ったら…。隼くんはなぜか、攻撃を一切しないのだ。
雪風凛ちゃんが胸にポコポコと連打したり、キックをしても棒立ち。小野道場の先生に「パンチしてええねんで」と反撃を促されても黙ったままで、雪風凛ちゃんも不思議そうに見つめている。
先生がたまらず「女の子にはパンチしたらあかんからせえへんの?」と聞くと、隼くんは無表情でコクリ。なんと、女の子を傷つけてはいけないとの思いで耐えていたのだ。
先生はこの様子の動画を、小野道場のInstagramアカウント(@shinseikai_onodojo)で「優しさはすでに黒帯です」などとして投稿。すると「カッコよすぎる!!」「意志の強さを感じました」といった、称賛のコメントが続々と寄せられ、1万1000以上のいいねを集め、動画は61万回以上も再生された(11月15日時点)。
男気を感じるがこのままでは練習にならないことから、動画では小野道場の先生は「どうしようかな」とも話していた。その後はどうなったのだろうか。当時の状況や普段の隼くんについて、先生に聞いた。
――隼くんはいつから空手を習っている?
2カ月前に、同じ保育園に通うお友達の生徒のご紹介で入会しました。入会して間もないですが、あいさつをしっかりできる、礼儀正しい子です。
――話題となった組手練習の経緯を教えて。
当道場では安全のために防具類を装着のうえ、組手練習も段階を重ねてから行います。先輩(上の学年)の練習を見て説明をした上で、ライトコンタクト(軽く当てる)という約束のもと行いました。相手の雪風凛もそれほどキャリアが変わらないので、一度試しにやってみました。
――攻撃しない隼くんの姿を見てどう思った?
投稿した動画の音声にも残っていますが、私自身、驚きと戸惑いがありました。幼児、特に男の子は戦いが好きな子が多いです。最初からガンガンいってしまうことも多いのですが、彼は全く攻撃をしなかったので、私自身の指導者生活の中で初めてのパターンでした。
――組手練習のその後はどうなったの?
結局、あの動画のラウンド中は1発も攻撃を出さずに終わりました。その後「攻撃をすることが相手の練習にもなるんだよ」と伝えたところ、徐々に攻撃を出すようになり、今では他の同い年の生徒(男女問わず)と組手をしています。
――雪風凛ちゃんも優しめな打撃だったが。
基本的に私たちの空手はフルコンタクト(直接打撃制)の空手ですので、顔へのパンチ以外は直接当てるのですが、動画では寸止めになっています。雪風凛もまだ技術的に顔まで蹴りが届かないということも考えられますが、優しさや思いやりがあったのかもしれません。
――普段の隼くんからはどんな印象を受ける?
自分の事だけでなく、人の事にも気がつき、自ら進んで行動できる優しさを持っています。人の靴が散らかっているのを見つけて並べたり、稽古後の片付けも真っ先に取り掛かってくれます。私が咳をした時には「大丈夫?」と声もかけてくれました。
――指導者として隼くんの空手センスはどう?
始めて間もないので、技術的な部分で特別に上手とかではないですが、説明や話を目を見てしっかりと聞いていたり、返事をしたりなど、落ち着いていて真面目でしっかりした子どもです。
――話題となったが、周囲の受け止めは?
小野道場の先生は、子どもたちの成長の記録になればと、Instagramに練習中の良かった場面や可愛らしい様子を投稿しているという。隼くんたちがどんな成長を遂げていくのか、将来が楽しみだ。
(提供:小野道場)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。