富士山絶景スポットで数十人が撮影で滞留、青信号でも車通れず… 中国人団体客?の迷惑行為動画が拡散

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富士山の絶景スポットとして知られる山梨県富士吉田市内の本町(ほんちょう)二丁目交差点で、観光客数十人が横断歩道で記念撮影するなどして車が通れない様子を撮った動画がXで投稿され、交通の妨害になっていると批判されている。
投稿者は、横断歩道で撮影していたのは、中国人団体客だと説明している。この場所は、一部客のマナー違反が度々取りざたされ、市も対策を講じてはいる。それでも、未だにマナーが改善されていないのだろうか。
50人ぐらいいる観光客が、交差点内でスマホをかざすなどして、南に見える富士山方向の写真を撮っている。
東西方向の信号は青になったのか、西側から車が交差点内に入ろうするが、なかなか進まない。「おい!」などと、誰かが叫んでいる声が聞こえる。そんな中でも、若い女性同士でピースして、富士山をバックに記念撮影する姿も見られた。
今度は、南北方向の信号が青になり、北側から車が交差点内に入ろうとする。ようやく女性らが近づいて来る車に気づいて、車を避けようとするところで映像が終わっていた。
この14秒の動画は、迷惑行為だとして、2025年2月26日にXで投稿された。ネット上で話題になって、まとめサイトにも取り上げられ、動画が拡散している。
観光客らが記念撮影していた本町二丁目交差点は、レトロな街並みが続く通称「本町通り」の奥に雄大な富士山がそびえていることから、外国人らに人気の撮影スポットになっている。
その一方で、横断歩道で立ち止まって撮影する観光客が多く、交通の支障にもなっていることが度々メディアで取り上げられた。これに対し、市や警察が立ち止まらないよう呼びかける立て看板を立てたり、市が警備員を配置したりして対策を講じている。24年3月末には、交差点に下吉田観光案内所が設置され、同年6月には27台分の駐車場を備えたポケットパークも近くにオープンした。
そんな中でも、未だに観光客のマナーは改善されていないのだろうか。
この点について、富士吉田市の富士山課では2月27日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように答えた。
台湾で人気があるカメラマンの写真だったため、当初は、台湾から来る観光客が多かったという。コロナ禍で中断したものの、22年ごろから観光客が増え始め、最近は、中国人観光客が多くなっているとした。本町二丁目交差点には、1日平均2000人ほどが訪れるが、25年の春節では、観光バスで団体客が来て、3、4000人にまで増えた。
これから桜の時期になり、富士山と五重塔が映える市内の新倉山浅間公園を訪れる観光客が多くなるが、ついでに交差点に立ち寄るケースも増えるのではないかとした。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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