維新所属の兵庫県議2人がNHK党の立花氏への情報提供に関わった問題。2人はきょう午後、百条委員会の委員の辞職願を提出し、議長に許可されたということです。
去年9月、不信任を受け、失職を決めた斎藤知事が兵庫県庁から去った日。斎藤知事と固い握手を交わしていたのは、維新の増山誠県議です。
増山県議は告発文書問題を調査する百条委員会の委員で、きのう、YouTubeの配信番組に出演。その中で、NHK党の立花孝志氏に対して、百条委員会が去年10月に非公開で行った片山安孝元副知事への証人尋問の音声データを知事選告示の直前に提供したと認めました。
日本維新の会 増山誠県議(配信番組で)「県民が事実を知るべきと思った。マスコミに提供しても握りつぶされる」
証人尋問の様子は知事選への影響を考慮して投開票後に公開することが決まっていましたが、立花氏は選挙期間中に音声データをSNS上に投稿。音声データには、告発した元県民局長の私的な情報について片山元副知事が発言しようとするのを奥谷謙一委員長が制止する場面も含まれていました。
片山安孝元副知事「倫理上問題のあるファイルがありました。それは、当該本人の過去にわたります…」百条委員会 奥谷謙一委員長「証言していただかなくて結構です」
増山県議は配信番組の中で謝罪、百条委員会の委員から身を引く意向を示しました。
日本維新の会の吉村代表は。
日本維新の会 吉村洋文代表「本人たちの思いがあるのはわかりますが、これはやっぱりルール違反です。してはならないと思います。しかも、相手方(立花氏)は他党の党首ですから」
維新の兵庫県議ではほかにも、百条委員会の副委員長を務める岸口実県議に「兵庫県知事失職の黒幕」などとして、先月18日に死亡した竹内英明元県議の名前を挙げた文書を立花氏に対して提供した疑惑が浮上しています。岸口県議は党の聞き取り調査で立花氏との面会を認め、「自分が手渡したと言われても反論のしようがない」などと話したということです。
日本維新の会・百条委副委員長 岸口実県議「私自身も、けじめが必要かなと感じている。(Q.百条委員会のメンバーから外れる?)そういう意味です」
そして、きょう午後、2人は委員の辞職願を出し、議長に許可されたということです。
吉村代表は調査結果を今月23日にも公表すると明言。時間無制限の会見で2人に説明責任を果たさせるとしています。