無敵のひろゆきが完敗したヤバい国、正露丸は最強…60か国を渡航して学んだ「危機回避能力」と「旅の醍醐味」

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ナイフで切りつけられても破れない。海外渡航する日本人のために安全性を重視した……。ひろゆき氏が販売を手掛けるアラミド繊維100%の「最強の服」については前編記事〈ひろゆきが燃えにくく、切れにくい「7万円の最強パーカー」をつくったワケ〉でご紹介した。本稿では世界約60ヶ国を旅したひろゆき氏に、日本人渡航者が海外へ行く際、絶対に必要になる「危機回避能力」について話を聞かせてもらう。
聞き手:佐藤大輝(世界37ヶ国を旅したバックパッカー)
ーーひろゆきさんが「この国はさすがにヤバイ」といった理由で、渡航を控えた国があれば教えてください。
行くのを控えた国だとアフガニスタンがありますね。アメリカ軍と戦争している時、取材に行ってみないかという話があったんですけど、現地では普通にメディアの車が爆破されてました。車の底の部分に鉄板が付いた装甲車であれば、爆破されても死なない。だから大丈夫という説明をされたんですけど、さすがにそれはどうかなという結論になりました。
ーーアフガニスタンやパキスタンは、現在も外務省が危険レベル4「退避勧告」を発表してます。日本の方は渡航計画を立てる際、「外務省 海外安全ホームページ」をぜひ参考にしてください。ちなみにひろゆきさんは過去、北朝鮮にも渡航されてましたが、ぶっちゃけ北朝鮮って安全でしたか?
北朝鮮の旅行って他の国と違って、必ずガイドが付きます。つまり、ずっと監視されてます。なのである意味、めちゃくちゃ安全です。恐かったことは特にないですね。逆に北朝鮮で面白かったのは、北朝鮮の人たちがすごく真面目だったことです。人柄もすごくいい。国としてのポテンシャルを感じました。あ、それから冷麺も美味しいですよ。
ーーひろゆきさんは世界60ヶ国ほど渡航されたようですが、渡航先で「まじかよ!?」と叫びたくなったトラブルなどはあるのでしょうか?
インドに旅行した時、口に入れたもの(パイナップルジュース)がそのまま下から出てきた経験があります。日本人がインドに行くと、だいたいの人がものすごい下痢に襲われるんですけど、僕もなったんですよね。何の消化もできない状態になって……なのでインドに行く際は、正露丸を買っていくといいです。マジで正露丸はききます。
ーー実は私もインドで盛大に腹を壊しまして……以降、ネパールやバングラデシュなど、衛生的に不安のある国へ行く際は「介護用おむつ」を持参してます。今後は正露丸も相棒に加えます。
ーーひろゆきさんが考える、「世界を安全に旅するためのコツ」について教えてください。
僕は渡航先では終始ニコニコすることを心掛けています。とりあえず笑顔でいると、言葉が通じなくても何とかなることが多いです。『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』というアベマの番組で、アフリカ大陸を横断した時も、現地の人の目を見て「悪意も敵意もないですよって」っていうのを早めにアピールすることを心掛けてました。
それから、日本人はお金持ってなさそう感を出すことが重要かなと。たぶん僕、現地の人に日本人だと見られてないと思うんですよ。小汚いアジア人だと思われてる。こいつは襲ってもどうしようもなさそうだな、って思われる格好をするといいと思いますね。
ーーひろゆきさんがアフリカ大陸を旅した際、防弾チョッキなどに使われるアラミド繊維100%で作られた「最強の服」を持参されたそうですね。やはりアフリカは少し危険だという認識があったのでしょうか?
えーっと、たしかにアフリカのロケではアラミド繊維の服を着てたわけですが、僕はこの服(販売前の試作品を含む)を日常的に着ていたりするので、ただそのままアフリカに持っていっただけだったりします……。ちなみにこの服には「手洗い推奨」のタグが付いているんですけど、どういう風に劣化するのか自分でもわかっていた方がいいかなぁと。なので洗濯機で洗って着て、というのを日常的に繰り返してるんですよね。
ーーひろゆきさんオススメの、日本人向けの渡航先があれば教えてください。
旅慣れていないのであれば韓国と台湾ですかね。割と安いですし、僕が知る限り、韓国と台湾で「日本人が詐欺師に騙された」などの話をそんなに聞かないので。もし何の縛りもない条件なら、僕はオススメの国を聞かれたら「インド」って答えてます。年を取ってからでは体力的にキツイ国なので。若い人なら絶対に行った方がいい。他だと北朝鮮、キューバ、ミャンマーですかね。
ーー世界最強と謳われる日本のパスポートですが、保有率はたったの17%。6人に1人しか保有してません。日本人が世界へ出ていく後押しの意味を込めて、ひろゆきさんの考える「海外渡航の醍醐味」について教えてください。
僕の場合、海外渡航の楽しさって、不確定要素やトラブルに遭う事なんですよね。言葉の通じない国に行って、「うわ、言葉通じねぇぞ」「どのバスに乗ったらいいかわかんねー」みたいな、自分が困る状況に面白さを感じてます。もしそういうハプニングに不安やストレスを感じる人は、添乗員さんのいるツアー旅行を選ぶのがいいでしょうね。
今は円がどんどん安くなって、海外は物価も高い……、だけど海外に行ける人は行った方がいいと思う。日本のことしか知らない人と海外を見てきた人とでは、「情報の格差」が圧倒的に広がるので。実際に行ってみるとその国への解像度が上がるし、海外行っても何とかなったなって体験には意味があると思いますよ。
ーーそれでは最後に、ひろゆきさんから読者の方に向けて、締めのメッセージをお願いします。
もしも読者の方の中で「海外旅行すると、どんなメリットがあるの?」って思う人がいれば、「本を読むと、どんなメリットがあるの?」という質問を想像してもらえれば……。
短期的なメリットを追い求めると手に入らないものが(海外に行くことで)手に入ると思いますよー。
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