与党は11日、国民民主党を交えた3党の幹事長会談を開き、合意書に署名しました。
合意書には、『103万円の壁には、178万円を目指して来年から引き上げる』『ガソリンの暫定税率は廃止する』とあります。いずれも、国民民主党が強く求めていた内容です。
しかし、この文書、具体的な内容は書かれておらず、解釈の余地が大いに残されています。103万円の壁について、与党側の受け止めはこうです。
合意したのは、あくまで“目指す”ということだけです。
ガソリン税の暫定税率の廃止についても、先の長い話となりそうです。
自動車に関連する税の議論をするのは、2年に1度というのが、永田町のしきたり。今年は議論をしない“ウラの年”に当たることから、与党は、来年の検討課題としたい考えです。
税に関する議論は、通常、年末に行われるため、ガソリン価格が下がるのは、早くても再来年となる可能性があります。
さらに、財源の課題は残されたままです。
具体的な議論を行う税調のトップは、不快感をあらわにしています。