“1200万円”レクサス ロックしたのにわずか3分で…高級車盗難の新手口が福岡に上陸か “黒ずくめ”犯の犯行一部始終

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高級車レクサスの窃盗事件。その犯行の瞬間が捉えられた。取材班が独自に入手した防犯カメラの映像と目撃者の証言を元に、福岡では初めてとみられる新たな手口が浮かび上がった。
10月15日午前1時半すぎ、福岡市中央区の駐車場で、会社役員の男性が所有する1200万円相当の高級車「レクサスLX」が盗まれた。
被害に遭った男性:レクサスのカスタマーセンターに電話したら、最終の停車位置がここ(駐車場の指定位置)だと。高級な車であるので、早く帰ってきてほしい
一体、誰が盗んだのかーー。現場のすぐそばにある防犯カメラの映像を、取材班が入手した。
犯行時刻頃の映像を確認すると、画面の奥から、高級な銀色の国産セダンが走ってきた。そして高級セダンは、画面左側に位置する、現場となった駐車場にゆっくりと入って行った。
約1分後、現場の方に駆け寄る男性。駐車場での不審な動きに気付いた通報者だ。
目撃して通報した男性:レクサスの左前がこじ開けられてて。普通の修理じゃないなと思って、なんか持ち主じゃないのかなって
目撃した男性によると、当時現場の駐車場では、止められていた「レクサスLX」の左前の部分で1人が何やら作業を行い、その姿を隠すように銀色のセダンが横付けしていたという。
さらに男性は、作業していた人物の服装から「ただ事ではない」と直感したという。その服装を実際に描いてもらった。
目撃して通報した男性:ドラマとかで見るような、覆面の黒マスク。服も真っ黒です。全身真っ黒
間近で犯行を目撃した男性が描いた、犯人像。それは、身長170cmほどで、闇に溶け込むような黒ずくめの格好だった。
目撃して通報した男性:犯人が「見られたな」って、多分思うぐらい、目が合ったと思うんですけど。何もしなかったんで、早く逃げたかったんじゃないかなと
深夜とはいえ、時折人通りもある現場で犯行に及んだ犯人グループ。高級セダンで乗り付けてから約3分後ーー。
施錠されていたはずの白いレクサスが動きだし、駐車場から通りに出ると、セダンとともに走り去って行った。
目撃して通報した男性:セダンは名古屋ナンバー。レクサスに2人乗っているのが見えて、もう1台、そこから後ろからついていく車が見えたので、3人はいたんじゃないですかね。3人以上
警察は、男性が目撃した犯行の様子から、「CANインベーダー」と呼ばれる新たな手口の可能性が高いとみている。CANインベーダーとは、特殊な機器を車体の配線に接続して車の制御システムに侵入し、ロックの解除やエンジンの始動を行う手口で、今、関東を中心に高級車の盗難被害が相次いでいる。
捜査関係者:福岡では、これまでCANインベーダーによる被害は確認されてない。福岡にこの手口が上陸したとなれば、警戒を強めなければならない
スマートキーなど、高度に電子化された高級車の盲点をついた、新たな手口。警察は、組織的な犯行も視野に捜査を進めている。
(テレビ西日本)

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