広瀬めぐみ議員、周囲に「弁護士の方が儲かる」と語り反省の色ナシ? 「刑が確定すれば弁護士資格が剥奪される」との指摘も

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初当選からわずか2年。赤ベンツ不倫に次いで、秘書給与の詐取が明るみに出た広瀬めぐみ参院議員(58)が議員辞職した。弁護士資格を持つとは思えぬ遵法意識の欠如ぶりだが、彼女は政治資金でチョコ菓子を買いあさる、自分に甘いモラルの持ち主でもあった。
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勤務実態のない公設秘書の給与を受け取っていたとして、東京地検特捜部が広瀬氏の議員会館事務所や都内の自宅、地元・岩手県盛岡市の選挙事務所を家宅捜索したのは7月30日。即日、広瀬氏は自民党に離党届を提出したが、
「特捜部が現職国会議員の事務所だけでなく、自宅にもガサ入れするのはよほどの事態。逮捕は時間の問題とみられています」
とは政治部デスク。国会議員には不逮捕特権があるとはいえ、その適用は国会会期中に限られる。
「9月15日までに辞職すれば、補欠選挙は10月に行われます。9月には自民党総裁選挙が控えており、政権与党とのあつれきを避けたい特捜部は、できるだけ早期に逮捕したいようです」
いずれもXデーは近いとの見立てだが、当の広瀬氏は関係者に「弁護士の方が儲かる。次の選挙には出ない」とうそぶいているとされる。
広瀬氏には詐取した秘書給与を自身の生活費に充当していた疑いがあるが、本誌(「週刊新潮」)はさらに、本人が代表を務める「自由民主党岩手県参議院選挙区第一支部」が総務省に提出した2022年の1万円以下の「少額領収書」を精査した。すると、政治活動とは無縁と思しき支出が大量に確認できた。
毎日のようにスーパーやコンビニ、ドラッグストア、時には道の駅を利用する広瀬氏は、数百円から1000円程度の菓子の代金を「事務所費」として処理していた。店名は伏せるが、例えばこんな具合だ。
●5月7日 グリコポッキーチョコレート 128円/明治ガルボチョコパウチ 178円/グリコアーモンドピーク 158円●5月22日 アーモンドチョコ 120円/チョコまみれ 330円
チョコ菓子三昧の領収書は枚挙にいとまがないが、中にはこんな少額商品も。
●6月2日 ミヤタ ヤングドーナツ4コ 43円/オリオン トミカグミ6コ 108円/うまい玉カルシュー 33円/チョコクッキー 33円/チョコモナカ 130円
小腹を空かせた中高生の買い食いならかわいいが、広瀬氏の支払いはすべてが政治資金から。元東京地検特捜部副部長で弁護士の若狭勝氏もすっかりあきれ顔だ。
「広瀬氏が問われているのは国民の税金をだまし取る詐欺容疑で、政治資金規正法違反とは悪質さが段違い。国会議員の経験がある私からすれば、不倫はもとより数十円の菓子まで政治資金で買う感覚はあまりに異常。倫理観の欠如も甚だしい」
刑事責任を問われた場合、自身が示唆する弁護士業への復帰など可能なのか。
「仮に詐欺罪が成立し、禁錮以上の刑が確定すれば弁護士資格が剥奪されます。執行猶予が付いたとしても、彼女が所属する第二東京弁護士会から除名される可能性が高い。社会的な信用も地に落ちており、現実的にはかなり難しいでしょう」
世間を見る目も甘過ぎた。
「週刊新潮」2024年8月15・22日号 掲載

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