渋谷ハロウィーンは大混雑 “路上飲酒・路上寝”続出…「顔をグーで」暴行トラブルも

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ハロウィーン直前の週末は、東京・渋谷も仮装した人たちであふれ返りました。路上で寝入ってしまう“泥酔者”が後を絶たず、暴行トラブルも相次ぎました。
■渋谷ハロウィーン“大混雑” 3年ぶり制限なし
けんかを仲裁される人。路上で寝る人。搬送される人。大音量で踊る人。ハロウィーン本番直前の週末、カオスになった渋谷を取材しました。
警備員:「ただ今、大変混み合っておりますので、立ち止まらずにお進み下さい」
3年ぶりに行動制限のないハロウィーンとあって、渋谷の街には大勢の人が繰り出し、大混雑。コスプレをする人や外国人の姿も多く見られました。
■「この野郎!」警備員に怒声…警察官が制止
スクランブル交差点では、トラブルが発生しました。
午後9時すぎのスクランブル交差点の歩道の部分で、男性が警察官に囲まれています。
若者:「おい!おい!」
警備員に対して、けんかをふっかける若者たちを、警察官数人で止めます。
若者:「来いよ!この野郎!おい、テメェ来いよ、この野郎!」
なおも警備員を挑発し続ける若者。
若者:「バカはテメェだ!バカ!」
結局、警察官が両者を引き離し、暴力沙汰に発展することはありませんでした。
■「グーで殴られた」飲酒注意に逆上…暴行
クラブの前の路上でも、1人の若者が大勢の警察官に取り囲まれていました。一体、何があったのでしょうか?
若者の友人:「(クラブに)入る前に、セキュリティーの方が手を出されてきて、小競り合いになったという感じです」「(Q.友達は結構飲まれてた?)そうですね。日本酒30杯ぐらい飲みました」
一方、クラブの関係者は、次のように話しました。
クラブの関係者:「クラブの外の入り口付近で、立ち止まって酒を飲むのを禁止してまして。それを注意したところ、グーで殴られました」「(Q.どこを?)顔ですね。数発いかれてます」
興奮した若者とクラブ関係者が小競り合いになり、店側が警察に連絡。警察官が駆け付けても、興奮は冷めやりません。
警察官:「動くな!動くなって!」
若者はそのままパトカーに乗せられますが、捨て台詞を残し、連行されていきました。
若者:「おい、日本の警察終わってるから!皆、よろしく!」
■外国人も…“布で包み”警察官が連行
この外国人男性は、酔っぱらっているのでしょうか?警察官に囲まれています。
すると、警察官がパトカーから布のようなものを取り出します。布で包まれた男性は、そのままパトカーに乗せられ、連行されていきました。
■“爆音ダンス”警察官注意も…爆音のまま
車に積んだスピーカーから、大音量で音楽を流しています。関係ない人にとっては、まさに騒音です。
しかし、そんなことはお構いなしとばかりに踊り出す人たち。そこに警察官が来て、やめるように注意を促しています。
注意された若者たちは音楽を止めることなく、その場を去っていきました。
■“路上飲酒”続発 ゴミ散乱…無許可販売も
最も目立ったのが、路上の飲酒です。渋谷区はハロウィーン期間中、午後6時から翌日の午前5時まで、渋谷駅周辺の路上や公園での飲酒を禁止にしていますが、あちらでも…こちらでも…飲酒する姿が見られました。
さらに、周辺のコンビニ店などでは、酒の販売を自粛するように協力を求められていますが、許可なく路上で酒を販売する店も出現しました。
しかも、空き缶や瓶は放置されたまま。所構わず、散乱していました。
それらのゴミを拾っていたのは、ボランティアの若者たちでした。
■“泥酔者”あちこち…“路上寝”救急搬送も
午前1時、渋谷駅のシャッターが降り始めました。これで完全に終電がなくなり、そして、電車で帰ることができなくなりました。
この時間になると、多くなるのが酔っ払い。街のあちらこちらに、泥酔した人たちが倒れ込んでいます。
警察官:「起きて、起きて」
寝ていた男性が警察官に起こされています。中には、羽目を外して飲みすぎてしまった男性が、病院へ搬送されました。
男性が完全に横になって寝てしまっています。その後、起きた男性に話を聞いてみました。
男性:「(Q.タクシーで帰られる?)どっかで寝ようかなと」「(Q.お酒は結構飲んだ?)そうですね。いっぱい飲みました」
■「缶酎ハイ10杯」「ナンパ頑張って」前後不覚に
午前5時ごろ、路上には寝そべってしまってる人がいます。
友人に起こされた男性は、次のように話します。
男性:「(Q.お酒は結構飲んだ?)すごい飲みました」「(Q.どのくらい?)缶酎ハイだと長いのを10本くらい。なんか、皆ナンパ頑張ってるなと思ったら、こうなっちゃったという感じ」
■“土下座ポーズ”男性 声掛けに反応なく…
渋谷駅の前では多くの人たちが始発が出るのを待っていました。
そして朝、始発が動き出した渋谷駅。駅の入り口付近に、まるで「ごめんね」と土下座するような形で眠りこける人がいました。
見かねたスタッフが声を掛けると、全く動かなかったので、スタッフ2人に肩を抱かれ、帰宅の途に就きました。
渋谷センター商店街振興組合・小野寿幸理事長:「若者の爆発が騒動にならなければいいと思うけど。こればっかりは、当日迎えないと。街の姿勢としては、モラルを持って楽しんでもらいたいというのが、切なる願い」

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