河川に流れ込む水路からPFAS検出、暫定指針値の最大420倍…千葉県と柏市の共同調査

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千葉県は9日、発がん性の恐れが指摘される有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」のうち、特に毒性が問題視されている「PFOS(ピーフォス)」と「PFOA(ピーフォア)」について、柏市と白井市の市境を流れる河川「金山落(かなやまおとし)」に流れ込む水路の水質調査結果を発表した。
柏市と共同で5地点を調査したところ、2種の合計値は4地点で国が定める暫定指針値(1リットルあたり50ナノ・グラム、ナノは10億分の1)を超過し、最大で暫定指針値の420倍にあたる2万1000ナノ・グラムが検出された。
調査対象となったのは、3月の調査で指針値を超過した2水路。いずれの水路も海上自衛隊の下総航空基地に近接している。県水質保全課によると、3月の調査より数百メートル上流の地点を3か所調べた結果、いずれの地点でも1万ナノ・グラムを超える値が検出された。一部がコンクリートで覆われていないため、地下にしみ出している恐れがあるという。
金山落の近くを流れる大津川も同時に調査した。対象の7地点すべてで国の指針値を下回ったという。

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