車に放置「ダメ、絶対」! スプレー缶にモバイルバッテリー…あと一つは? 炎上注意アイテムを紹介

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夏のドライブ旅に出かける際、カバンの中にはさまざまなアイテムを入れていきますが、そうした荷物をうっかり車内に置いたままにしてしまったことで、思わぬ損害を与えてしまうことがあります。 今回は、炎天下の車内に置き忘れてしまうと非常に危険なアイテムについて紹介します。
携帯電話やゲーム機器の普及にともない、モバイルバッテリーを同時に持ち歩く機会が増えました。
【画像】「えっ…!」これが高速道路で「絶対やってはいけない」行為です!(30枚以上)
しかしこれらのアイテムを、車内にうっかり置き忘れると大変なことになる恐れがあります。
クルマには鉛バッテリーが搭載されており、加えてEVやハイブリッドには、リチウムイオンバッテリーやニッケル水素バッテリーなど様々な車載バッテリーが搭載されています。
ただし車載バッテリーは厳しい安全基準をクリアしており、厳しい低温下に加え、高温下でも耐えられる設計になっているほか、直射日光が当たらない場所にバッテリーを設置するなどの工夫もされています。
しかし安価に購入でき、気軽に持ち運べるモバイルバッテリーには、そこまで厳重な対策がなされていません。
製品の注意書きにも「炎天下や高温になった車内などでは保管しない」という記載がされており、猛暑の保管に対しては注意が必要です。
東京消防庁によると、リチウムイオン電池関連の火災は年々増加しており、特にモバイルバッテリーから出火した火災が最多で、続いてスマートフォン(携帯電話)となっています。
ちなみに古くなってリチウムイオン電池が劣化したことによるものが多いというわけではなく、購入後1年以内の製品からの火災が最も多いとのことなので、新しい製品でもその取り扱いには注意が必要です。
また、NITE(独立行政法人 製品評価技術基盤機構)では、高温下にモバイルバッテリーを放置することで発火することに対しての危険性に対し警告を行っております。
NITEが作成した動画では、炎天下のダッシュボードの上にモバイルバッテリーを放置する状況を再現した実験の様子が紹介されています。
実験では、熱の影響を受けモバイルバッテリー本体が徐々に膨らみ、煙が出た後に発火。その後激しく炎上しています。
スマートフォンやモバイルWi-Fi、ハンディ扇風機などにもリチウムイオンバッテリーが内蔵されている場合があり、同様に猛暑の車内に放置しないようにする必要があります。
コロナ禍により、手指消毒のための消毒用のスプレーを持ち歩くことが多くなりましたが、このスプレーにはアルコールが含まれています。 当然ながら「火気注意」と記されており、直射日光の当たらない涼しいところに保管することなどの注意書きがなされています。
また、猛暑対策や熱中症予防のために使用する冷感・冷却スプレーや虫よけスプレー、日焼け止めスプレーなど、夏場に頻繁に使うスプレー類も厳重な注意が必要です。
これらには、LPガスやブタンガスなどの「可燃性ガス」や「危険物」が使用されている場合があります。
注意書きには「40℃以上となるところに置かないこと」「直射日光に当たる所には置かないこと」などの説明が記載されています。
猛暑の車内に放置すると破裂や車両火災の恐れがあり、大変に危険です。くれぐれも注意しましょう。
※ ※ ※
クルマに装備されている製品は、猛暑に対しての配慮もしっかりされていて安心して利用できますが、日常携行品についてはそのような配慮はされていないのが実状です。
スプレー類などを購入する際は「火気と高温に注意」という表記がないタイプを選ぶように努めましょう。
もしそのような表記のある製品を購入して持ち込む際は、絶対に車内には放置せず、面倒でも持ち出すように心がける必要があります。

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