町の派遣事業で渡米中の中学生、プールで溺れて死亡 熊本・大津

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熊本県大津町は5日、町の海外派遣事業で訪れていた米国のレジャー施設プールで溺れて意識不明となり治療を受けていた女子中学生が4日午後、死亡したと発表した。大津町の金田英樹町長は記者会見で「町の事業でこのような事故が起き、大変申し訳ない。心からおわび申し上げる」と陳謝した。
【写真】女子中学生に一体何が 陳謝する町長
町によると中学生が参加したのは「人づくりまちづくり海外派遣事業」。町と姉妹都市のネブラスカ州ヘイスティングズ市に中高生を派遣する事業で、1993年から24回開催してきた。今年度は7月26日から8月6日の日程で、中高生10人と随行職員ら2人の計12人が参加した。
レジャー施設は近年の交流事業では毎回利用している施設で、プールの水深は70センチほどから徐々に深くなり、飛び込み台近くで最大4メートルになる構造。死亡した中学生は現地時間の7月31日午後、昼食後に泳ぎ始めて間もなく溺れたとみられ、現地のライフガードが沈んでいる中学生を救出した。
中学生の両親と町職員らは8月3日午前、現地の病院に到着したが、翌4日午後に中学生は死亡した。町が確認した現地の報道によると、施設の管理体制などに不備はなかったという。【野呂賢治】

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