七夕の短冊に書く願い事は人それぞれだ。しかし、その内容がきっかけで店を出禁にされたという、驚きのエピソードが寄せられた。福島県の30代女性は、初めて入った居酒屋での出来事を振り返った。
そのときはちょうど七夕の時期だったため、「店先にあった笹に短冊を吊るそうと、店主さんや他のお客さんとも楽しく」短冊を書いていたそう。
「結婚したい、彼氏彼女がほしい、宝くじがあたりますように、お金持ちになりたい…私は100兆円が欲しいと書きました」
微笑ましい願い事だが、まさかこれが火種なるとは、思いもよらないことだった。(文:長田コウ)

女性の短冊を見た店主は、思いがけないことを言ってきたのだ。
「店主はその100兆円の数字が気に入らなかったようです。『そんな大金があなたにいきなり来たら世の中大変なことになる。それとも同時に日本国民全員に大金がいくのか?インフレも物価も何ひとつ情勢を知らないだろう。もう少し勉強してから書いてほしかった』などなど散々な言われよう」
場所は居酒屋。そんなに深く考えずに書いたはずが、こんなにも問い詰められるとは思ってもみなかっただろう。周囲の人たちも同様で、
「酔っ払いが適当に書いたお願いだよ。ひゃくちょうえーんなんてバカみたいな数字本気なわけないだろう。何に怒ってるんだ」「宝くじはいいのか?ここ全員に当たったらとんでもないことになるぞ」
こう女性をかばってくれた。しかし、店主の怒りは収まらない。
「『あ、そう。悪いけどもう来ないで。あなた(私)は出禁。この人のお願いに賛同した人も』と私含め3人追い出されてしまいました」
なんと、女性をかばった客まで巻き添えにして出禁を言い渡したのだ。あまりの理不尽さに、「巻き込んでしまった方にも申し訳なく、苦い七夕の思い出となってしまいました」と書いている。
店主のこだわりも結構だが、客のささやかな楽しみを奪ってまで守るべきものだったのか、未だ疑問が残る。
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