特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、静岡県警清水署は、静岡銀行清水北支店と、行員の成宮克代さん(61)、増田圭美(たまみ)さん(62)に署長感謝状を贈った。
成宮さんは7月1日、支店に来店した60歳代男性を対応した。男性が焦った様子で「2700万円を振り込みたい」というので事情を聞いたところ、「金の購入で支払いが必要で、業者から電話で振込先を指定された」と説明されたという。不審に思った成宮さんは上司の増田さんに相談し、警察に通報した。
その後の清水署の捜査で、男性が警察官を名乗る人物から「口座に入っているお金を調べる」などと言われ、現金を振り込むよう指示されていたことが判明。相手から「守秘義務違反になる」と脅されたため、うその振り込み目的を伝えたという。
同署の佐々木晴彦署長から感謝状を受け取った成宮さんは「男性は手も震えていて様子がおかしかった。気づくことができて良かった」と話していた。
また、投資詐欺被害を防いだとして、静岡県警静岡南署は、スルガ銀行静岡東支店の支店統括・渡辺貴彦さん(48)に署長感謝状を贈った。
同署などによると、6月16日、支店を訪れた60歳代男性から「ビットコインに投資したいから750万円を振り込みたい」と相談があった。男性は5月下旬にも550万円を振り込んでいたことから、渡辺さんは短期間に多額の振り込みをしていることなどを不審に思い、警察に通報。詐欺被害が判明した。
同署で開かれた贈呈式で、渡辺さんは「不審に感じることがあればお客様に話を聞き、警察に相談することで詐欺被害防止に努めたい」と話した。羽畑和夫署長は「詐欺被害はなかなか減らない。詐欺を防止する最後のとりでとしてお願いしたい」と述べた。