高知と愛媛の県境に校区がまたがり、校名が日本一長いとされる「高知県宿毛市愛媛県南宇和郡愛南町篠山小中学校組合立篠山小学校」と同中学校が、少子化のため2025年度末で休校し、26年度末に閉校することが決まった。
愛南町教育委員会が4日、発表した。
町教委によると、両県の山間部の子どもを受け入れるため、中学校が1949年、小学校が52年に設立された。ピーク時の50年は中学校に123人が通ったが、2025年度は6人に減り、小学校の児童も3人だった。26年度以降は周辺の小中学校に通学する。
中学生6人は全員が女子ソフトテニス部に所属し、7月の愛媛県中学総体で個人戦、団体とも優勝した。
同中学校の岡原耕一郎教頭は「歴史のある学校なので残念でさみしいが、保護者らの総意で決まった」と話した。