意見交換会で、あいさつする北海道上ノ国町の工藤昇町長=8日午後、札幌市
北海道でヒグマが市街地に出没する事案が相次いでいることを受け、北海道と道町村会は8日、意見交換会を開いた。会の冒頭であいさつした上ノ国町の工藤昇町長は、ハンターや役場の人員、予算がいずれも不足しているとして「個々の町村での対応に限界がきている」と訴えた。
会合は冒頭を除き非公開。道などによると、先月12日に新聞配達員の男性がヒグマに襲われて死亡した福島町の鳴海清春町長が、発生直後の対応を報告した。このほか、ヒグマが市街地に侵入しないための草刈りや電気柵の設置が広範囲にわたり、何らかの支援が必要との意見も出た。
北海道の担当者はヒグマ対策に特化した国への予算要望を検討しているとした。